131123 記憶を残す

前回のトイレの改修のように
ガラッと印象を変えてしまう方法に対して
前のイメージを残しながら改修する方法がある。

今回の歯医者さんの場合
打ち合わせを繰り返していると
重ねてきた年月に対する思い入れと愛着が感じられた。
使っている素材や色については
今流行の白ではなく当時(34年前)の落ち着きが感じられる
大人の内装がとても好感が持てた。

具体的な対策としては
ポイントとなる色を基点(今回はブラインドと靴箱の緑)に
ソファや床、壁紙の色・質感を選んでいく。
少しボヤァっとしそうなのでソファは濃い目の色
クロスはビニール感が強いものでなく落ち着きのあるマットな質感の物を・・・。

最大のポイントは、窓枠やカウンターに使われたナラ材。
経年で汚れや焼けはあるものの
積み重ねた年月が刻まれた木の存在は記憶として生かしていきたい。
オイルステンなんかで着色しても良いのですが
木目と質感が潰れどうも安っぽくなる。
オイルステンで着色をしその後拭き取るようにすることで
薄っすらと色と艶を載せ風格に磨きをかけて頂いた。

■ただ新しくするのではなく残す物にも磨きをかける
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実際に体感して頂くことでたくさんの発見をして頂けると思います
辻・近川建築設計事務所
by tsuji-chika | 2013-11-23 07:21 | 『その他工事』 | Trackback | Comments(0)
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