『サービス付き高齢者向け住宅+デイサービス和が家』
こういった施設の場合特に工事費の管理がシビアになります。
工事費を抑える為には
無理のない箱型の外観、中廊下を挟んで両側に部屋を配置するなど
効率優先の計画を前提としなければならない。
しかし、それだけでは他の施設との差別化は難しく
効率優先だけではない提案を求められていた
オーナーの期待に沿うこともできない。
何らかの一手、費用対効果の高い策はないかと
考えたのが大きな軒を掛けること。
軒を掛け半屋外スペースを作り出すことで
屋外ではあるが床面積が広がったように感じさせ
内部だけではない外に出られるという新たなイベントを生み出す。
外観に対しても深い影が落ちることで落ち着きと安心感を作りだし
のっぺりとした外観に漂う、「施設」の雰囲気を払拭する。
そして雨を防ぎ窓が開けられることで空調コストを下げ
外の景色や空気、音を感じられることが
オーナーがいつも考えている「
こころよい」ことにつながる。
このアイデアによって
和が家さんらしさを提案できたように思う。
■漂う雰囲気がとてもかっこいいです
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実際に体感して頂くことでたくさんの発見をして頂けると思います
辻・近川建築設計事務所