『サービス付き高齢者向け住宅+デイサービス和が家』
現場は敷地奥から順番に仕上がっています。
さて、先日書かせて頂きました『
施設らしさと住宅らしさ』について。
計画を進めるにあたり色々な資料に目を通すのですが
特に注意したのが天井高さ。良い雰囲気、居心地が良さそうと思う施設は
寸法の押さえ方が、住宅で扱う寸法に近い。910mmの基本グリッドも含め
大味にならない丁寧な寸法が検討されている。
今日の話は、CH2,400mm(天井高さ2m40cm)について。
資料を読みあさった結果、
こういった施設を計画する際に基準になる寸法が見えてきました。
いわゆる経済寸法(無駄が少ない効率の良い寸法)。
何故無駄が無いかについては
①告示1436-4-ハ-2により居室と廊下を区画する垂れ壁50cmが必要⇒出入り口の有効1,900mm
②流通する合板、ボード、いわゆる建材の規格寸法が4x8判(1219mmx2438mm)までの物が多い
③造作に用いる集成材が4,200mmまでの物が多い
④材料を加工する回数を減らせられるので大工さんの手間が少なくて良い
というのが主な理由。一言で言うと「材料・手間のロスが少ない。」
これだけ規模が大きくなると、1割のロスがでると工事費にあたえる影響がとても大きい。
実際現場を見ていると、捨てられる小さな部材やごみが非常に少ないように思う。
目に見えない数字ですが、こういうところからも寸法が決定されています。
■天井は鋼製下地とし大工さんとは別の工種とすることで工期短縮をはかっています
辻・近川建築設計事務所が関らせて頂きました物件について
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実際に体感して頂くことでたくさんの発見をして頂けると思います
辻・近川建築設計事務所