160704 間の建築/竣工写真撮影

和歌山市の家∥有田の家3∥上の家

和歌山県は有田市で進めてまいりました築80年の旧家のリフォーム。
昨日、朝から竣工写真の撮影をさせて頂きました。

リビング・ダイニング・玄関等、機能・役割(室名)を持った室をつなぐ空白の場所、「間」。
土間や、ダイニングの前の前室、洗濯場をつなぐ通り庭、リビングとダイニングとの間の50cmの段差・・・。
新築では無駄ということで一蹴されてしまいそうな「間」。
この建築の魅力は、「間」が作りだす余裕にあるのだと言える。

また、六十谷の家http://www.tsuji-chika.com/works/workmus/musframe.htmlと同じように
仏間が南側に配されている為、北側に配されたリビングやダイニングスペース。
学生の設計課題で同じような間取りを描いたら、教官から「暗い!」ということで一蹴されそうな間取り。
しかし、結果生まれてきた空間を見ると説得力を持って成立しているように思う。

現場を通じて、リフォームの醍醐味というのは
前提となる与条件がひっくりかえるところにあるのではないかと考えていた。
何よりもお施主さんも受け入れやすいその場限りの与条件を見つけ出し、磨き上げることが共感を生むように思う。
結果、建て替えなくて良かったと感じてもらえるのは
その場だからこそ成立し得た何かを見つけ出すことに尽きるのではないか。そこがおもしろい。

■はじめて訪れた時北庭の緑が印象的だった
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■南側の玄関までを見通す
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■リビングからダイニングを見下ろす
■照明により重心を下げる
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■北の部屋:少しの腰壁が宝泉院を思い出させる
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■わくわくするカット
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■北の間の床を少し上げ部屋としての輪郭を浮き出させた
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■何も無いことが清清しい
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■透ける気配
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■影が奥行きをつくる
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辻・近川建築設計事務所が関らせて頂きました物件について
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by tsuji-chika | 2016-07-04 06:11 | 『有田の家3』
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