080523 生垣

生垣には日本人の境界に対する考え方が表れています。
外敵の侵入を物理的に防ごうと思えばもっと堅牢につくるべきであるし、
視線を遮(さえぎ)りたければもっと背を高くするべきです。
日本人が曖昧にしか物理的な機能を果たさない生垣を選択できたのは、
ここから先は私的な場所ですよと暗に示唆することで
その機能を十分果たしうる社会的な暗黙のルールがあったからです。
そのような社会においては、竹を一本横渡しにするだけでも境界を示すことが可能でした。

■生垣のある風景
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■一本の竹により示された境界
子供がそのまま下をくぐって中に入ってしまうのを見ると、
社会的なルールというのは、生まれた後に形成されるものであることに気付きます。
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by tsuji-chika | 2008-05-23 09:26 | 海南市の風景
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