昔の畳のように現在では余程こだわりが無い限り、
畳床(タタミドコ:畳の中身)に藁(ワラ)を使うことはなくなりました。
スタイロ(発泡スチロールのようなもの)や、木材のチップを固めたボード床
といったものが主流となっています。
藁床の場合、踏み心地がやわらかで良いのですが、年に何回か畳干しをしないと、
畳の裏側がカビ臭くなってしまいます。
その手間がとてもめんどくさいということで、先程のような畳床が登場したわけです。
前置きが長くなりましたが、
本来、畳を置くための下地には杉の荒板が使われてきました。
畳の裏側の湿度を調整する為に用いられたのですが、現在では新しい畳床のお陰
でその必要はなくなり合板の上に畳を敷くことが大半となっています。
「大野中の家」でも藁床は使わないのですが、
下地に関しては旧来の方法に学ぼうと1階の畳の間では、
杉板を敷くことにしています。