カテゴリ:奈良の風景( 4 )

161012 正倉院

新しくトレンドのものを見ること、古くて長い年月を耐えてきたものを見ること。
その両方を学ぶことが建築を考えるにはとても大事だと思っている。

時代の流れに左右されない為にも大きな時間軸をもって建築を考えおく必要がある。
建築が特に住宅が、10年や20年といった早いサイクルで消費されるものであってはならない。

正倉院。
奈良の大仏で有名な東大寺の宝庫として建てられた、大きな宝箱。
高床式の校倉造り。ゆったりとした大きな屋根と、床下の風通し、ねずみ返し等。
何よりも動物的な、少し愛嬌のある独特なフォルムは親しみ、愛着を感じさせる。
幾度と危機があったと思うが、のりこえてきたのはそのあたりに秘訣があるのではないかと思う。

■繰り返し何度と見たくなる。また行こう・・・。
b0129659_5242298.jpg
b0129659_5241487.jpg
b0129659_524219.jpg
辻・近川建築設計事務所が関らせて頂きました物件について
内覧希望の方はお気軽にお問い合わせください
実際に体感して頂くことでたくさんの発見をして頂けると思います
辻・近川建築設計事務所
Instagram
by tsuji-chika | 2016-10-12 05:37 | 奈良の風景

161005 奈良ホテルvol02

圧巻は玄関ロビーの大階段。
左側面の壁は漆喰で仕上げられている。
何人もの職人さんが一斉に取り掛からないと
これだけ大きな壁をきれいに仕上げることができない。

踊り場の窓から入る光が壁を沿うので凹凸が目立つ。
多くの職人さんが尻込みしたのが想像できる。

館内に使われている材料は木と漆喰と絨毯、真鍮の金物と限られた材料。
これだけ少ない材料で奈良を代表する(当時は国家プロジェクトとして)
計画されたのだから驚きを隠せない。建築家に残されたのは、寸法と配置。

仕上がった空間は100年経った今でも現役。
これだから建築はおもしろい。

■隠れた立役者は照明。必要なところに光が置かれ、必要なところに影がある。
→陰影が室内の雰囲気を支えている
b0129659_5352243.jpg
b0129659_535362.jpg
b0129659_5354472.jpg
辻・近川建築設計事務所が関らせて頂きました物件について
内覧希望の方はお気軽にお問い合わせください
実際に体感して頂くことでたくさんの発見をして頂けると思います
辻・近川建築設計事務所
Instagram
by tsuji-chika | 2016-10-05 05:52 | 奈良の風景

161004 奈良ホテル-辰野金吾-

東京駅、日本銀行を設計した辰野金吾による奈良ホテル。
木造、築100年以上経つが現役として使われている。

外観に用いられている材料は瓦屋根に、真壁、漆喰と、腰板と
一見すると和風スタイル。しかし和風と捉えてしまうとこの建物の本質を見失う。
窓の割付は縦長のプロポーションで英国のチューダー様式を彷彿とさせる。
内部は和風の建築が持つ水平方向に広がる拡散していく空間ではなく
竪に長く、部屋がひとつひとつ完結しロビーを中心に求心性の持った間取りになっている。

和風の皮をかぶった西洋スタイルが奈良ホテルの本質。
東京駅に通じる空間は辰野スタイルだと言える。

b0129659_962314.jpg
b0129659_963537.jpg
辻・近川建築設計事務所が関らせて頂きました物件について
内覧希望の方はお気軽にお問い合わせください
実際に体感して頂くことでたくさんの発見をして頂けると思います
辻・近川建築設計事務所
Instagram
by tsuji-chika | 2016-10-04 09:23 | 奈良の風景

160930 大陸の風

小学校の修学旅行は奈良と京都に行く。
当時から、何故似たようなところに行くのかとずっと思っていた。
どちらかで良いのにと・・・。

息子と一緒に平城宮跡を歩いているとき
何もないだだっ広い景色に、京都と違う何かを感じた。
それは、北京の故宮、ソウルの景福宮と同じ「大陸の風」。

この雰囲気は京都にはなく、日本全国でもここにしかない。
今まで抜け落ちていた視点を発見した瞬間。
俄然、奈良が面白くなってきました。

b0129659_5225855.jpg
b0129659_523101.jpg
辻・近川建築設計事務所が関らせて頂きました物件について
内覧希望の方はお気軽にお問い合わせください
実際に体感して頂くことでたくさんの発見をして頂けると思います
辻・近川建築設計事務所
Instagram
by tsuji-chika | 2016-09-30 05:32 | 奈良の風景