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080630 スリーブ工事

換気扇や、クーラーの配管、洗面所の排水管等を通すために、
外壁に穴をあける必要があります。

スリーブ工事と呼ばれ
壁の下地の段階で先に穴を開けておく必要があります。

段取りの悪い施工業者であれば、
壁を仕上げた後に必要に応じて穴を開けたりしてしまうのですが、
そうなってしまうとどうしても隙間ができるため、雨仕舞いがよくありません。

下地の段階で、穴の廻りを止水処理して万全な対策をする必要があります。

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by tsuji-chika | 2008-06-30 12:25 | 『大野中の家』

080628 北側採光

工場など、
室内で作業する建物では、
北から採光することを求められることがあります。

採光というと南から採るのが定石なのですが、
南からだと、太陽の時間的な変化により、
室内の環境がガラリと変わってしまうため、
均質な製品を求められる職種ではそれがかえって良くないとされます。

住宅においても、
書斎や、勉強部屋など落ち着いた雰囲気を求められるような部屋では
北に窓を設ける方が部屋の雰囲気に合っていたりします。

「北=暗い」と思いがちですが、
光の質が違うということの理解の方が、北側をもっと有効利用できるようになります。

■ノコギリ屋根の工場。 高窓の北側採光で安定した光りを採っています。
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by tsuji-chika | 2008-06-28 10:10 | 海南市の風景

080627 アプローチ

ショワジーという人の研究によれば、ギリシャ建築の原理には
「建物は真正面から近づいてはいけない」というのがあったそうです。
[続・住宅巡礼/中村好文著]
面と向かう感じ、対峙する感じを避けたいという理由があったのではないかと書かれています。

通常敷地に余裕がない場合がほとんどなので、
アプローチは、接道している道に左右されることになります。
「大野中の家」のような場合、道の正面から建物を少しづらしてあげると、
建物が立体的に見え奥行きが感じられるようになります。

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by tsuji-chika | 2008-06-27 09:02 | 『大野中の家』

080626 監理業務

現場が始ると、
設計事務所の仕事は終わりなの?
という問いかけをされることがあります。

実際現場で作業しているのは、
工事を請け負った工務店さんが主体となります。

その時、設計事務所に求められるのはその工事を“監理”すること。
詳細についてはHPの[Q+A]にて書いているので割愛致しますが、
その業務の一つに施工図の承認作業があります。

施工図とは、
「工事を実施するのに必要な、仕上げの詳細を描いた図面」
のことをいい、

簡単に言うと、
「各工種ごと職人さん達が作業しやすいように、工務店さんが細かくわかりやすく描いた図面」
のことを言います。

設計図書が、
全体を表現しているのに対して、
施工図は、
細部を表現していると言われています。

設計意図がうまく伝わっているか、
諸所多くの事項についてチェックを行い、
最終の承認を出します。
基本的には、承認印がないと現場作業が進められないことになっており、
とても神経を使う作業になります。

■「大野中の家」での家具の承認図。赤で訂正・指示を加えていき現場とのやりとりを行います。
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by tsuji-chika | 2008-06-26 09:35 | 『大野中の家』

080625 様々な職種

大工さんが作成した窓枠ができてから、
建具屋さんが、その寸法をはかり、
木製建具の製作に入ります。

人間が作るものですから、
窓枠上下で数mm程水平垂直がずれていたりします。

その時に建具屋さんが行う作業として、「タテコミ」というものがあります。
実際作ってきた建具を鉋(カンナ)やノミなどを使って窓枠ごとに削り合わせるというもの。
(※タテコミを専門にしているタテコミ屋さんという職種もあります。
  今回はツムラ建具さんが製作からすべて担当でした。)

建具屋さん曰く、
現場に搬入して「タテコミ」の作業を見ていれば、
その窓枠の精度が分かるとのこと。

今回はあっという間に搬入完了。

ガラスは、ガラス屋さんが後日現場で設置します。

この窓一つで様々な職種の方が関係していることが分かります。
・大工 ・建具屋 ・ブリキ(板金)屋 ・ガラス屋 ・塗装屋 ・金物屋 ・材木屋 ・現場監督 ・設計事務所

■搬入された木製建具。樹種:米ヒバ 納め方:落とし込み、1分面、面一 塗装:蜜蝋(機械擦込工法)
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by tsuji-chika | 2008-06-25 09:24 | 『大野中の家』

080623 天井の下地

雨の日は、
内装の仕事を中心に作業を進めて行きます。

まずは2階から順々に仕上げていき、
壁の下地が終わると、次は天井の下地に取りかかります。
45mm角の角材を、梁などにしっかり固定して動かないようにしていきます。

天井の下地で最も大事なことは水平を取ること。
現場ではピンと糸が張られそれにあわせて下地が作られていきます。

■天井高いっぱいまで窓をとることで、開放感がつくりだされます。b0129659_9113955.jpg
by tsuji-chika | 2008-06-23 09:18 | 『大野中の家』

080622 階段の製作

雨で外部の作業ができない中、
棟梁が休日返上で階段の製作をしていました。

寸法を現場で一つ一つ確認しながら、
はしごを上ったり下りたりと、
一人、数字をつぶやきながら作業していたので、
邪魔をしてはいけないと黙ってその作業を見ていました。

完成までには今しばらくかかりそうですが、
1階の印象を左右する大事な階段なので、慎重に仕上げてもらいたいと思います。

■樹種はタモ。写真は段板を接着しているところ。蹴込(けこみ)板の扱いを一工夫してあります。
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by tsuji-chika | 2008-06-22 17:18 | 『大野中の家』

080620 西日を避ける

西の壁面に窓が少ないのは、
西日を避けるためです。

最低限の窓(通風用)を確保することを旨とし、
採光については極力絞ることを考えています。

また、下屋が西側に配置されていることで、
2階建てである主屋に照る日射量が少なくなり、
それによる熱負荷の軽減も期待しています。

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by tsuji-chika | 2008-06-20 09:26 | 『大野中の家』

080619 風の道2

風の道では、1階についてのことを書きました。

今回は、2階について。

個室が並ぶことになる2階では、
室の性格上1階のように大きく風の道を確保することは難しくなります。

そこで生まれたのが写真の場所。

寝室と子供室、それぞれの隅を欠き取り、
間に半間のスペースを緩衝帯とし、それぞれを建具で区切ることにより
距離をとりつつもつながる定義しずらい曖昧な場所が生まれました。

文字で書くと???となってきますが、
建具を含めすべてが仕上がると、なるほど合点ということで答えは後ほど書きたいと思います。

■写真奥が寝室、手前が子供室、右がバルコニー、中央の一段上がった所が半間角の畳、その左が階段室

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■部屋の隅を欠きとることで、開放感を獲得しています
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by tsuji-chika | 2008-06-19 09:41 | 『大野中の家』

080618 外壁の板

外壁の板(杉)が、塗装を終えて現場に搬入されてきました。
いい具合の濡れ色になっています。

先に工場で塗装を済ましてくるのは、
壁を張ってしまった後からでは、
重なりあうところや、裏側など、
どうしても塗れないところができてしまうからです。

見えないところではあるのですが、
一手間掛けることで安心につながっていきます。

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by tsuji-chika | 2008-06-18 09:24 | 『大野中の家』