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081231 限界耐力計算vol.2

前回報告させて頂いた、耐震補強工事が竣工しました。

工事費が安くなる理由などを、
少しご紹介させて頂きたいと思います。
旧来の設計法での補強方法は、
『筋交いの入った壁』を増やせば良いですのですが、
『壁』をいくつも増やすということは、
間取りも大きく変わってしまい、床、壁、など内装の
仕上げも大きくやり直さなくてはならず、補強費以外
にも多額の費用が発生します。

加えて、伝統工法の家は、
壁が少なく建具で部屋を仕切るという、
日本の風土に基づく特徴がありますが、
壁を増やすということは、この良さを打ち消してしまいます。

『限界耐力計算法』による補強は、
仕口ダンパーという金物を取り付ける補強が大部分となり、
足らずの箇所に壁を設けるというのが補強手順となります。
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以上は1例ですが、
伝統工法でつくられた家の耐震補強の場合、
この新しい『限界耐力計算法』と呼ばれる手法が適しており、
結果、工事費も安く抑えられます。
東南海地震に備えた防災という観点だけでなく、
古い物を直して生かすという環境への配慮からも、
この計算方法が今後広がっていくことと思います。

写真は今回の補強工事に合わせて新たに設置した建具です。
古い物と新しい物が合わさって、より深みのある空間になったように思います。
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by tsuji-chika | 2008-12-31 11:46 | 『近川です』

081229 数奇屋門vol.2

何度かご報告した、外構整備工事が竣工しました。
もともとあった青石を活かし、
数奇屋門をくぐって玄関へ続く構成となっています。
工事前と比較すると、数奇屋門ができたことで、家の風格がぐっとあがったように見えます。

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by tsuji-chika | 2008-12-29 12:24 | 『近川です』

081228 柱間の漆喰

色濃くなってきた柱の間に、漆喰の白が凛と映えます。
軒裏にかけて、影が落ち正方形に開けられた通気窓が単調さを打ち消しています。
壁の下に窓があけられることで軽やかな雰囲気が漂っています。

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by tsuji-chika | 2008-12-28 12:36 | 海南市の風景

081226 序列

屋根の形態によって建物の序列が表現されています。
手前から、
『片流れ』→『切妻』→『入母屋(いりもや)』と変化しています。
棟瓦の段数の違い、鬼瓦の大きさなどによってもそれは表現されています。

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by tsuji-chika | 2008-12-26 08:33 | 海南市の風景

081225 淡路夢舞台

兵庫県は淡路島にある淡路夢舞台。
建築家/安藤忠雄設計のもと計画された
国際会議場、ホテル、植物園等が複合するリゾート施設。
関西空港建設の際、海を埋め立てるのに必要な土砂がこの地にあった山から切り出され、
その荒廃した跡地を利用してこの施設は計画されました。

圧倒的な規模。
経済性の観点から考えるとその存在については否定的になってしましますが
これだけの物を作ろうとしたエネルギーについて感じさせられるものがあります。
荒廃していく姿を見るのも建物の一つの見方。
それがとても似合う(良い意味として)雰囲気をもった場所だと思います。
いろいろな観点から示唆に富んだ存在のように感じます。

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by tsuji-chika | 2008-12-25 09:20 | 『その他』

081224 良い建物と出会う

街中を歩いていると良い建物に出会うことがあります。
発見したときは、珍しい昆虫を採取したような喜びが得られます。

これもその建物の一つ。
下屋と主屋根の間、
通常なら漆喰で塗るところを杉板を張っています。
通気口を兼ねた窓の枠は、漆喰でつくられ、
色濃くなった杉板の中に目が入ったようで見ていると背筋がピンとなります。
重量感のある瓦屋根に対比するように、
木製建具の軽やかな格子組がとても良いです。

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by tsuji-chika | 2008-12-24 08:37 | 海南市の風景

081223 サバンナ効果

暗い所から明るい所には入りやすく、
明るい所から暗い所へは入りにくいという心理的な効果。
店舗の設計等に応用されている手法の一つです。

■道の先が明るくなっていることで、進んでみたいという気持ちにさせてくれます。
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by tsuji-chika | 2008-12-23 08:56 | 海南市の風景

081221 少し上から

少し上から海南市を見る。

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by tsuji-chika | 2008-12-21 13:20 | 海南市の風景

081220 南庭-その後-

板塀沿いに作った花壇に、
ビオラの花が植えられていました。
塀の下に少し隙間を設け、
花壇に光が落ちるようにと工夫をしたことで元気に花を咲かせていました。

正面の木は、灯台躑躅 (ドウダンツツジ)。
今は落葉しています。
室内に冬の日差しを取り入れ、夏場は日差しを防いでくれる『落葉樹』を
家の南側に植えるという方法は昔から行われてきた生活の知恵のようなものです。

足元の黒い傘のようなものは照明器具。
今はガラスやアクリルのカバーで覆われ、光が直接目に届く行灯型の物が多いのですが、
これは傘に光を反射させ、地面を照らす反射傘型。
直接目に光が入らないので眩しくなく、落ち着いた雰囲気が作られます。
一昔前に作られた型のようで、
今はどのメーカーでも取扱いがなくようやく見つけた一品です。
廃盤にならないよう願いを込めて、ここで紹介しておきます。『ENDO EL-4687H』

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by tsuji-chika | 2008-12-20 08:46 | 『大野中の家』

081219 玄関引き戸

玄関戸を開閉する際
戸が方立(ほだて)に少し接触するということで、
津村タテグ(建具屋)さんに来て頂き調整をして頂きました。

軒が深いとはいえ南側に面し日差しを受けるということもあって
乾燥収縮によって少し反ることが原因かと思われます。

素材自身が生きている為
ワンシーズン程その環境に置かれ
落ち着くまでは、少なからず何らかの調整が必要になります。

建具屋さんもそのことを心得ており、
速やかに対応して下さいました。

モヘア(防風材)をカットし、しばらく様子を見て頂くことになりました。

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by tsuji-chika | 2008-12-19 08:35 | 『大野中の家』