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100630 蒸し暑い

蒸し暑い中の工事。
現場で立っているだけでもフラフラというのに本当にご苦労様です。
外構の土間工事。左官屋さんが一気に仕上げていきます。
足元がきっちりとしてくることで建物の重心がググッと低くなり安定感が増してきました。

今回の外構は車乗り入れの為コンクリートの割合が増え
そのままであれば仕上がりが白く浮いた印象になりそう。
そこでほんの少し墨を入れて頂きトーンを抑えるようにしています。

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辻・近川建築設計事務所∥和歌山∥海南
by tsuji-chika | 2010-06-30 08:44 | 『大野中の家3』

100628 角の処理

玄関へのアプローチ、洗い出し仕上げ。
モルタルと石を混ぜた材料を一旦平滑に塗り
文字通り表面を洗う(水を高圧噴霧)ことでモルタルが削られて石が表面に浮き出てきます。
その後モルタルの灰汁(アク)をとるために薄めた塩酸で表面を磨くと完成。
こういった仕事は左官(さかん)屋さんの仕事。

今回は袖の立ち上がりも連続して塗り上げ
角をたてて頂いたのでとても難しい仕事に。
左官屋さんの仕事は通常「面」ごとに縁を切って行うので
立ち上がりと平場を同時に仕上げることは難しく手間を食います。

こちらの角の処理の仕方は
ボーダー(縁)をまわして角を補強していますが端部は
立ち上がりと平場を連続させているので息苦しくない表現に。

■端部の処理に執着するのはその結果によって印象がガラッと変わってしまうから
■アプローチによって処理の仕方を変えていきます
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辻・近川建築設計事務所∥和歌山∥海南
by tsuji-chika | 2010-06-28 09:12 | 『大野中の家3』

100625 小さな公開空地

『公開空地:
民有地内の空地のうち、歩行者の自由な通行や利用が可能な公開性のあるもの。広辞苑』
本来の言葉の使われ方に比べ規模がとても小さいですがこれも立派な公開空地。
本来の敷地境界線はユンボの足元(写真左から右へ20m程接道)だったのですが
板塀をセットバックさせ狭い道路で車が対向できるように配慮。
クライアントのご好意で実現しました。

結果、大きなマキの木が板塀の外側に出てくることになりましたが
今度は公の木として街並みの一角に貢献してくれるでしょう。

■このような塀のたてかたはとても稀 
■マキの木はその象徴として親しまれることになると思います
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辻・近川建築設計事務所∥和歌山∥海南
by tsuji-chika | 2010-06-25 08:54 | 『大野中の家3』

100624 縁が無い

フスマに黒(カシュー塗り)の縁がありません。
ただでさえ真壁とすることで柱・鴨居の線が入るのに
さらに建具の中に四方ぐるりと縁が廻ってしまうと少しうるさい表現に。
こてこてとしない為の一工夫です。

■フスマの引手は白木のものを墨汁で黒くしています
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辻・近川建築設計事務所∥和歌山∥海南
by tsuji-chika | 2010-06-24 09:07 | 『大野中の家3』

100623 内縁を介して

内縁を介して畳の間がある。
光が内縁にバウンドしてから入ってくるので室内がとても安定した明るさとなります。

■部屋と外の間に縁を作ることが少なくなった為このような光の質を求めることが難しくなりました
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by tsuji-chika | 2010-06-23 08:46 | 『大野中の家3』

100622 試験体①∥2009∥ヒノキ∥無塗装∥軒の出少∥南面

コアに反響を頂いておりました『試験体』シリーズ。
経過報告をと思い見に行くとサ・イ・デ・ィ・ン・グに・・・。

何故変更されたかについて勝手に考察してみます。
前回の写真を見ると
植木付近(下の方)の壁の変色が目立っています。
軒の出が少ないので足元に雨が直接あたっているのでしょう。
又、植木と外壁との距離が近く廃材なども置いていたので
常に湿気の多い状態になり板壁にとっては良くない環境だったのだと思います。

また新たなサンプル探して観察を続けていきたいと思います。
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by tsuji-chika | 2010-06-22 08:50 | 試験体

100621 塀が無い

植木が道路との境界を作っています。
少し毛深い緑。触ると気持ち良さそうな印象を受けます。
歩いているとこの一角だけがやわらかい雰囲気が漂っていました。
奥に行くほど植木の背が低くなっているのもすごく良い。

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by tsuji-chika | 2010-06-21 08:46 | 海南市の風景

100619 『大府の家』

愛知県大府(おおぶ)市に30代ご家族(ご夫婦と小さな女の子)の為の住宅。
縁あって知り合いとなりました我々と同世代のクライアント。
行動力がありとても勉強熱心、家作りに一生懸命とりくまれています。
クライアントは愛知県にお住まいですが
和歌山に何度と来ていただき当事務所の住宅を見学して頂きました。
又、山中湖の家にもお越し頂いた時には
「遠路はるばると」とても感動したのを覚えています。

さて計画は、
畳の間がポコッと飛び出した住宅。
2階建て部分と平屋部分でL型に囲みを作りそこを『小庭(こにわ)』と名付けました。
窓を開け放し縁台に腰掛け楽しい場所に。
また前面道路との高低差(1m)が小庭のプライバシーを守っています。
縁台⇒小庭⇒大庭(道路側の庭)と対角線に庭を連続させることで
敷地を最大限有効利用するように計画しています。

現在、実施設計の真っ最中。
とても素敵な家になりそうです。

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辻・近川建築設計事務所∥和歌山∥海南
by tsuji-chika | 2010-06-19 10:06 | 『大府の家』

100618 やさしい光

小さくて少しの時間利用するスペース。
入った時にフワァッと気持ちが明るくなって静かな時間になれば尚良い。
ある食事処の便所で、2方の壁が障子窓というのがあった。
とても気持ち良くその印象が忘れられず『大野中の家3』で実現。
(今回は戸袋があって1面のみとなりましたが)

■障子を介してやさしい光が入り 音の反射も抑えられるので落着きが生まれます 
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辻・近川建築設計事務所∥和歌山∥海南
by tsuji-chika | 2010-06-18 10:18 | 『大野中の家3』

100617 日本的な発想

無双(むそう)窓。
板材が横にスライドして風や光を通すことが可能な建具。
3段構成になっており
上段には網(通風+採光)、中段にはガラス(採光)、下段は固定としています。
建具単体で比較すると割高になるのですが
ガラス戸、網戸、雨戸とそれぞれ作った場合には建具3本必要で
この場合であれば1本で用が済む。
今回のように2本引きとなった場合はさらにその倍が差となります。

一つの機能を別々に作るかパッケージして考えるか
とても日本的な考え方だと思います。

■暖房区画とははずれた土間や玄関の袖窓に使うことが多い
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辻・近川建築設計事務所∥和歌山∥海南
by tsuji-chika | 2010-06-17 10:02 | 『大野中の家3』