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120331 構造材と化粧材

天井は吉野スギ(集成材)のルーバー。
スギのルーバーと言えば
建築家/隈研吾氏が設計した
栃木県にある馬頭広重美術館(http://www.hiroshige.bato.tochigi.jp/batou/hp/index.html)
を思い起こすのですが、ルーバーの使われ方は化粧材としてのもの。

このとらやでは、上部にあるスチールの架構と丸鋼の吊材で一体(ハイブリット)になることにより
天井を支える構造材として機能している。

構造材として、化粧材として。この違いはとても大きい。

吉野スギのルーバーが構造材として考えられることで
本来必要であるはずの部材(梁)が必要でなくなったり、寸法を小さくすることができる。
店内に入って一番驚くのは、ルーバーの向こうに本来見えるはずの大きな梁が無いこと。
このルーバーが構造材ということを知らないと一体この屋根はどうやって支えられているのかがわからない。
そんな難しい話を抜きにしても、今まで見たことがないこの天井の浮遊感は一見の価値があります。

■中はお茶ができる喫茶スペースとギャラリーがあります
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辻・近川建築設計事務所

by tsuji-chika | 2012-03-31 09:58 | 京都の風景

120330 とらや京都一条店

とらや京都一条店。
設計は以前海の博物館で紹介させて頂いたhttp://tsujichika.exblog.jp/15977920/
建築家/内藤廣(ないとうひろし)氏。
開業日は2009年5月とあるので約3年前。

この建築が発表された時すごいものができたと思ったのを覚えている。
今回の京都訪問の目的はここを訪れること。

すごいものと表現したのは
学生の頃何度と京都を訪れスター建築家が手掛けた建築を見てきましたが
路地をコンクリートで作ってみたり、犬矢来(いぬやらい)をアルミにしてみたりと
京都の建築に用いられている建築要素を新しい素材に置き換えては
これが新しい京都の建築ですと言っているものが多かった。
それらは表面的に処理されただけのものであってそんな理屈に興味無い者にとっては
時間の経過と共に消費されていくだけのものに見えた。

この建物はそのような表現とは一線を画し
500年の歴史があるとらやの伝統を継承しながらそれに負けない新しい試みも随所に行われている。

それについてはまた明日書きたいと思います。

■良い建物の条件は建築に興味無い人(老若男女)が安心してくつろいでいられること
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辻・近川建築設計事務所

by tsuji-chika | 2012-03-30 08:48 | 京都の風景

120329 俵屋旅館

日帰りで京都へ。

年始に建築をたくさん見るを目標に掲げておいて
http://tsujichika.exblog.jp/17540467
多忙を理由に結局3月も終わりになりました。

京都は今まで何度と訪れ
たくさんの通りを歩いてきましたが視点を変えることで新しい発見が見つかる
大好きな街のひとつです。

京都に来る旅に何故か前を通ってしまう俵屋旅館。
建築をされている方でしたら一度は泊まってみたい旅館だと思います。

詳しくはいろいろな方がレポートされていますので割愛しますが
前を通るだけでも中にどんなにすばらしい世界が広がっているのかワクワクさせられます。

■いつかは泊まってみたい・・・
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辻・近川建築設計事務所

by tsuji-chika | 2012-03-29 10:31 | 京都の風景

120326 DR-C125/canon

長年使い続けていたwindows2000。
快適にサクサク動き、なんら不自由を感じることなく今まできていたのですが
このドキュメントスキャナを使いたくなり、なくなくXPにバージョンアップした。

ドキュメントスキャナというのは
スイッチひとつで簡単にPDFのファイルを作ることができるスキャナのこと。
これがあるとFAXに依存していた工務店さんとのやりとりを
メール中心に切り替えることができ
増え続ける紙資料を激減させることができる。
OSをバージョンアップさせる以上に大きな革命をもたらせてくれる。

さてこのDR-C125/canon。
A3の用紙をスキャンできる半折りスキャン機能を搭載している。
図面はA3を中心にやりとりが行われるので
スキャンしたファイルを自動で一つにつなげてくれるこの機能に飛びつきました。

つなげられたファイルは
間に少し隙間が開いたり、ずれたりもしますがFAXの代用として使うのであれば
問題無く使用に耐えられます。

スキャンスピードも速く、省スペース言うこと無しです。

■A3資料をたくさん扱われる業種の方はお勧め
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辻・近川建築設計事務所

by tsuji-chika | 2012-03-26 16:32 | 道具

120323 サビ

松田造園さんから良い石があると連絡を頂き見にいってきました。
広い土地にゴロゴロと御影石や青石がころがり
今進行中の現場に使えるか、またストックとして持っといて頂けるか話をさせて頂きました。

石の出所は色々で
平板のもの(上の写真)は市電(路面電車)のレールの下に敷かれていた軌道石と呼ばれるもの
柱状のもの(下の写真)は階段の縁やアプローチに使われていたのべ石と呼ばれるもの。
いずれも何処かで使われていた趣がある一品ものです。

整形された規格のものとは存在感が違います。

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辻・近川建築設計事務所

by tsuji-chika | 2012-03-23 10:50 | 『その他』

120322 ありがとうございました

いつもお世話になっている松田造園さんhttp://tsujichika.exblog.jp/15863762/の事務所で
植栽の打合せをしている際、あまり開くことがないのでとおっしゃられ本をくださった。
辞書のような本で装丁も内容もタダモノではないのはすぐにわかった。

土地に根付いて建つ建築は、外構の計画と一体となってさらに豊かなものになる。
今までも書いてきたように(『赤坂台の家』緑の力:http://tsujichika.exblog.jp/13290804/)、
特に緑の力というのは建築を1段も・2段もレベルアップさせてくれます。

そういう意味で外構も積極的に計画していきたいし
助けて頂ける頼もしい職人さんが身近にいてくれることは本当に大きな財産だと思う。

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辻・近川建築設計事務所

by tsuji-chika | 2012-03-22 08:49 | ありがとうございました

120321 光と影に

良い建築という定義は難しいですが
光と影がきれいな建築は時代を越えて記憶に残るものになると信じています。

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辻・近川建築設計事務所

by tsuji-chika | 2012-03-21 09:00 | 海南市の風景

120319 今年も

今年も日建学院の和歌山校にて
一級建築士学科試験コースの講師をさせて頂いております。

僕が学生としてお世話になったのは5年前。
それからなんだかんだで毎年お世話になっています。

毎回書いていることですが授業は日曜日の午後から。
建築業は土曜日も仕事の方がほとんどなので
生徒の皆様は唯一の休みでも学校にこられて勉強をされています。
試験は7月になるので半年間休み無しの日が続きます。

社会人になってからの資格試験は自分との戦いと言えます。
勉強をしなくても何とか生活をしていけますし
資格をとったからといって劇的に環境が変わるとは言えません。

合格への近道はモチベーションを維持させること。
同年代の方が一緒の教室で勉強をされている
そのことを感じるだけでもそれなりのお金を払って学校に通うメリットはあると思います。

講師としては
勉強についての解説と同時に、積極的に話をさせて頂いて
悩みや勉強の進捗を聞き孤独感や不安を少しでも和らげられたらと思っています。

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辻・近川建築設計事務所

by tsuji-chika | 2012-03-19 08:52 | 講師

120317 2階の大きさ

昔の家と今の家の大きな違いは2階の大きさ。

昔の家の場合2階は補助的なスペースとして小屋裏としての位置付けのものが多い。
プロポーションとしては2階が小さい方がバランスがいいのですが
居住スペースとしては現実的でないかもしれません。

しかし1.5階という発想をすると
何か新しいスタイルが生み出せそうな気がします。

■白のペンキで着色した木製建具と屋根の形状がとてもいい 魅力的な建物です
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辻・近川建築設計事務所

by tsuji-chika | 2012-03-17 08:44 | 海南市の風景

120315 建具in建具

木製雨戸の中に小さな出入り口が納まっています。
普段はこの出入り口からススッと出入りしているのだと思いますが
必要に応じて建具をすべて開け放つことができる。

この発想を応用すると
防犯の観点から上半分が開き扉の建具にして宅配便の荷物を受け取る時に上だけを開けるとか
そこに網戸を仕込めば足元の土ぼこりを防ぎながら通風を確保できるとか色々と夢が膨らみます。

あまりしすぎると忍者屋敷のカラクリのようになってしまうので
品良くまとめる必要があると思いますが・・・。

■自由度が木製建具の魅力
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辻・近川建築設計事務所

by tsuji-chika | 2012-03-15 18:24 | 海南市の風景