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120630 74年前の目

田中長徳さんの本に『視神経の延長』という言葉が出てくる。
自分の目を通して、レンズを通して景色を見ているのだからその言葉もうなずける。

さてズマール(Summar f=5cm 1:2)の描写を見てみたい。
当時は白黒しかなかった為、カラーで撮った場合の色のりは薄い。
コントラストの低い、淡いトーンで全体が仕上がってきます。
カリカリしないやわらかい描写は記憶の中にある映像を写しているよう。
PCで少し彩度をあげてやるとぐぐっと絵が浮き立ってきます。
その場の空気をやさしくすくいとるやわらかいレンズと言ったところでしょうか・・・。

■並べると渋い描写というのがよくわかる 良いです
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辻・近川建築設計事務所

by tsuji-chika | 2012-06-30 08:20 | 道具

120629 Summar f=5cm 1:2

オークションでポチっと新しいレンズを・・・。
名前はズマールといい、シリアルナンバーからすると1938年(74前)のレンズ。
一般で流通している価格より半値以下の価格で買えたのだからデフレも捨てたものではない。

何故古いレンズを?

前にも書いたようにhttp://tsujichika.exblog.jp/16437056/
最新のカメラやレンズは解像度(顔のしわひとつひとつまで描写する度合い)を
追求するように設計されている。
そんなに世の中すべての物をしっかり見る必要も無いのだから
解像度で最先端を競うのはプロにお任せして
レンズのクセや味を感じる方がスローな気がして写真を楽しめる。

古いレンズそしてライカ。

74年も前の物が今も現役で使える道具はあるだろうか?
真鍮にメッキが施された当時のレンズは
小さいながらも工芸品としての魅力をプンプンさせ持てばズシリと重い。
ただ写れば良いというのであれば
現代のレンズのようにプラスチックを多様しコストを抑えれば良い。
物体としての魅力が74年もの間
何人の人を弾きつけ大事にされてきたのだろう。
年月を重ねる物づくりの本質はここにあると思う。大事にしなければ・・・。

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辻・近川建築設計事務所

by tsuji-chika | 2012-06-29 08:12 | 道具

120627 H

6月16日(土)、海南駅東口辻秀輝整形外科様にて地鎮祭を行いました。
計画は60坪弱の重量鉄骨造平屋建て、リハビリ部門の強化を担う計画となります。

施工は赤土建設様。
ノウハウ、職人さんのフットワーク等々頼もしい限りで安心して工事を進められます。
地鎮祭はあいにくの天気となりましたがテキパキと準備される様子はさすが。

オープンは10月上旬を予定。
小さな計画ではありますが、ソフト面で病院のイメージを刷新する可能性を秘めた内容となっており
病院側との毎週の定例では、理学療法士さんを中心に充実した打ち合わせとなっています。
その辺は後程書きたいと思います・・・。

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辻・近川建築設計事務所

by tsuji-chika | 2012-06-27 10:57 | 『その他工事』

120625 リズム

写真を撮ってブログに投稿することが
開業以来のリズムになっている。
よく「大変でしょう?」と聞かれるのですが
このリズムが崩れてしまうことがなんとなく気持ち悪い。
そう考えると、この作業が歯を磨くように習慣化してしまっているのだなぁと。

今はパソコンの前にはりついてコチコチとCADを動かす日々。
また落ち着いたらいろいろと写真を撮りに行きたい。

■新しいレンズの調達を考えてみようか・・・
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辻・近川建築設計事務所

by tsuji-chika | 2012-06-25 09:52 | 海南市の風景

120621 夏至

一年で最も昼の時間が長い日。
夜は7時まで明るいのでなんだか得をした気分になる。

冬は5時くらいですでに暗くなるので
一週間で考えると1日分の差があります。

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辻・近川建築設計事務所

by tsuji-chika | 2012-06-21 08:53 | 海南市の風景

120619 未完成

宝塚、造園・植木屋さん巡りはまだまだ続き
写真は、撰樹園さんに置かれていた石灯篭。

今は珍しい手彫り職人が作ったモノ。
素朴な雰囲気で馴染み良く電動工具で仕上げたツルツルピカピカのものには無い魅力があります。

さてこの灯篭、屋根の先端(手前左)が一部欠けている。
松田さんから教えて頂いたのですが
石職人は灯篭を完成させるとわざとこのような欠けや傷を付けるとのこと。
ずっと精進続ける為。・・・奥が深すぎます。

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辻・近川建築設計事務所

by tsuji-chika | 2012-06-19 10:39 | 『その他』

120616 宝塚へ

松田造園さんに連れて頂き
植栽の下見にと、兵庫県は宝塚に行ってきました。

行くまでは知らなかったのですが宝塚は造園、植木屋さんのメッカ。
街中いたるところに植木畑があり、今回何軒も案内して頂くことができました。

その中の一軒、ヨシオカさんの畑。
入り口で撮ったのが一枚目の写真。

ナニカガチガウ・・・。

一般的な植木畑には、整然と種類毎に木が植えられ高さや枝振りなども
似たような形に揃えておく。文字通りの『畑』ということできっちりと管理されたイメージを受ける。
それだけも十分緑の魅力が伝わるのですが、ヨシオカさんの畑のイメージはナニカガチガウ。

とても繊細、とてものびのびしている。
大府の家(http://tsujichika.exblog.jp/18328485/)の時にも感じた
『環境』を意識させられる。

山出しの木、はさみの入れ方、奇数、透かし等々たくさんの大事なキーワード
そして、商売としてのリスク、手入れの重要性を丁寧に教えて頂くことができました。

■二枚目の写真:ただ自然に生えているように見えますがすべて計算されてのもの
これだけ密集しているのにうっとうしさが全く無いのが本当にすごい 
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辻・近川建築設計事務所

by tsuji-chika | 2012-06-17 07:06 | 『その他』

120615 こすって消せるボールペン

無印良品から発売されているボールペン。
タイトル通りボールペンなのに
キャップの先端についているゴム部分でゴシゴシこすると描いたものがきれいに消えてしまう。
ボールペン=消えないことというのがルールだったように思うので
何かチグハグな印象を受けますが使い心地がすこぶるよく最近は何をするにも手放せない道具。

設計事務所の作業においてボールペンに求められることは
1ストレス無く軽快に描ける
2無くしても後悔しない(特に現場で行方不明になることが多い)
3定規で線を引いた時インクが紙ににじまない
4FAXにきちんとうつる
5迷いがある時は消せた方が(現場への指示の場合)混乱が無くて良い(これまでは修正テープを使っていた)
6少しおしゃれに見えること
7消耗品なので安くてすぐに手に入る

となりますが総合的なポイントと特に3と5をクリアするものが少ないのでお勧めの道具です。
近くに無印がなくファミリーマートでも買えるのも◎。

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辻・近川建築設計事務所

by tsuji-chika | 2012-06-15 08:03 | 道具

120612 ひとり親方

『ひとり親方』という言葉。
あまり耳慣れないと思いますが、最近この言葉を考えることが多い。

ここで言う『ひとり親方』というのは
ひとりで独立して職人をしている人のことを言い
『職人さん』と聞いてイメージする親分、子分(徒弟制度)で活動していない人をさす。

『ひとり親方』が増えている。

工事費の減少に伴い親分が子分を養えなくなっているというのがその背景。
人手が足りない時は同業者の『ひとり親方』に声を掛け物件毎にやりくりをしているのが現状。

何が問題かというと、『職人さん』=『徒弟制度』という構図が成り立たなくなり
技術の伝承ができなくなってしまう。

後10年もすれば、木に墨付けをできない大工さんが増えるのは間違いないし
20年もすれば本当の『職人さん』と呼ばれる人は激減している。

大野中の家1を施工して頂いた赤土建設の棟梁天野さんが描かれた板図
天野さんは図面をもとに一度自分で板図をおこす 
こうすることで頭の中に問題点が整理されると言われておりました
当時この作業を朝方まで行いつたない図面をフォローして下さったのを思い出します

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辻・近川建築設計事務所

by tsuji-chika | 2012-06-12 17:08 | 『その他工事』

120611 ひとくくりにすること

大工さん、設備屋さん、建具屋さん、現場で働く人を『職人さん』と言う。
『職人さん』という言葉は、そもそも性善説に立った意味を含んでいるようで
なんだかそう呼ばれているだけで良い仕事をしてくれそうな気がする。

どの職業でもそうだと思いますが
ひとくくりに『職人さん』と呼ぶことは非常に危険で時には作業員としか呼べない人もいる。

『職人さん』という定義は難しいですが
人として尊敬できたり、誰が見てもいい仕事だなぁと思えることを黙々とこなすような
人でなければならないと思う(※愛想が悪いぶっきらぼうというのとは違う・・・)。

『職人さん』という言葉が性善説である時代から
見極められていることを『職人さん』自身が自覚しなければならない時にきていると思う。

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辻・近川建築設計事務所

by tsuji-chika | 2012-06-11 08:57 | 『その他』