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180109 階段

『京都の家』

階段は、壁や天井がつくる水平の輪郭に対して斜めにそれをつらぬく。
唯一の斜めの線。だから、建築において階段はひとつの見せ場になる。

それがリビングに下りてくるとなると否応無しに手が抜けない。

階段が1階の床に着地する足元を100上げ、踊り場を設けた。
この100の段差は、結界として機能し
奥の書斎や2階がプライベートな空間だと印象付ける。

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by tsuji-chika | 2017-12-23 10:36 | 『京都の家』

171216 つくる

『京都の家』

すべてに寸法がある。

r壁の曲率、タオル掛け取り付けの為の横桟の高さ
間が抜けない格子の割付、強度を担保しつつ繊細に見せる為の階段の手摺
天井高さにぴったりと納まる建具、タイルの割付と板巾の割付それにからむ電気設備のレイアウト。

すべて図面に落とし込み
職人さんに現場で再現して頂く。
それがあたり前だと思い図面を描き続ける。

時には既製品を選び
だいたいで付けておいてと言えればどれ程楽かと頭をよぎる。

それ程手間を掛けるのだから、自己満足に陥ることなく
作業を共にして頂いた職人さん達が
その仕事を見て「どうだ」と誇りに思える仕上がりにならなければ意味がない。

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by tsuji-chika | 2017-12-16 16:25 | 『京都の家』

171215 内と外をつなぐ

『京都の家』
部屋の中から、その家の外壁が見えることで広がりを感じさせ、
外部が介在することで、「一体向こうはどうなっているのだろう?」と想像力が刺激される。

視線を移すことで内部と外部が重なり様々な景色が生まれる。

内と外が視覚的に分断されないように、外壁と内壁を同色の左官で仕上げた。
引き込み戸を開け放つと壁が外部まで連続して内と外がつながる。

内は内、外は外と切り離して考えていてはこういった見え方は実現しない。

■すごく良い仕上がりになっています
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by tsuji-chika | 2017-12-15 10:58 | 『京都の家』

171213 適切な影

『京都の家』

大きな家になったところに
光が均等に入るように計画してしまうとただただ単調な空間になってしまう。

山中湖の家(http://tsujichika.exblog.jp/i6/)を計画している時
たくさんの別荘を見学させて頂いた。
その時に感じたのが絞ることの大切さ。
ガラス張りの開口部は、客人にとっては珍しくて良いが
日差しのきつい山中湖では住む者にとって強いストレスとなっていた。
開口部を絞り、適切な影が作られた別荘程、とても居心地が良かった。

■部屋の用途に合わせ開口部を決める
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by tsuji-chika | 2017-12-13 15:16 | 『京都の家』

171205 風致地区について

『京都の家』

『金閣寺周辺特別修景地第3地区』に該当する。
金閣寺の近くに建つのだからそれに相応しい意匠にすべしという規制。

具体的な項目(2017年時点)としては
●屋根勾配3~4寸
●軒の出は600以上、けらばの出300以上
●原則:瓦葺きに和風外観とする。

計画としては上記を抑えた上でスタートを切らなければならない。
その上で申請を出して返ってきた指摘事項としては
●天窓はその屋根面積の2%以下
●チタン屋根は不可。板金は銅板のみ。
●軒裏も屋根と同じ勾配とする。
●総2階建ちは不可。1階より2階が900以上セットバックが必要。
●バルコニーには屋根を掛けること(けらばの出でもOK)。
●外壁色原則白は不可。但し漆喰のみはOK。
●塀の仕上げに対しても意匠規制あり。
●特異な屋根形状は不可。
※上記については、意匠性が優れていると判断され緩和される項目もあります。

そして何よりも大変なのは
京都市との協議にすごく時間が掛かること。
知り合いの設計士が言っていたことを思い出す。
「京都の街中ではなかなか建物は建たない・・・。」

■敷地高低差を利用し場所ごとの屋根の高さを変え、
リズム良く屋根が重なることで奥行きを感じられるように計画しています。
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by tsuji-chika | 2017-12-05 09:29 | 『京都の家』