160809 照明

和歌山市の家∥有田の家3∥上の家

お施主さんは電気工事に係わる方。
そんなお施主さんだからこそ、照明器具が天井に無い提案をさせて頂いた。
(問題があれば何とかしてくれる・・・(笑))

天井に張り付く照明器具が無粋なもので、陰影の無い上からの光は、表情に嫌な影を落とす。
仕上がった空間には余計なノイズが無くとても爽やかな印象。
色温度、演色性を整理して光の質にも配慮している。

唯一天井から下がるのはLeKlintとPoulsen。
LeKlintはコーナーに設置し低く重心を下げた。
日本であまり見慣れないレイアウトだが北欧ではよくある。風でゆられてもガラスではないので割れる心配も無い。
とにかくやさしい光が、玄関から入ると良いアイキャッチになっている。
下にboseなんかを置いて頂くと尚引き締まると思う。
Poulsenは納期待ちで月末に取り付け予定。2灯吊りになる。

上質な空間になったように思います。

■玄関から前室に入る。床はカーペット敷き。
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■前室からリビングを見る。
■ガラスに照明が映り込む。
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■照度は間接照明で担保
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■デイベッド
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# by tsuji-chika | 2016-08-09 16:04 | 『上の家』

160727 depth

和歌山市の家∥有田の家3∥上の家

建築に造詣が深いお施主さんhttp://tsujichika.exblog.jp/25317219/
ディテール、素材感、色、それが生み出す空気感までも感じ取られる。

生半可な提案では駄目で、深い部分での建築的な回答が求められた。

養生も取れ、いよいよ空間が見えてきた。
鉄骨造特有のダイナミックな雰囲気に仕上がっている。とにかくワクワクする。

■壇上に書斎コーナーを設ける 高窓から光が落ちる
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■繁茂した自然の緑とのコントラストが見事。既存サッシは黒灰に着色
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■階段:余計なことはしない
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■吹き抜け見上げの:緊張感ある納まり子供室につながる
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■玄関ホール:仕上げを変え素材感で陰影を調整した
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■このカットをみてピンと来る人はかなりの建築通
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■白のグラデーション
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■後少しです
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# by tsuji-chika | 2016-07-27 11:41 | 『上の家』

160722 気配

和歌山市の家∥有田の家3∥上の家

ご縁頂戴しまして、INTERIX様にカーテンと簾ロールスクリーンを納めて頂きました。

通常とは違い、壁面いっぱいに仕上げて頂くことで
カーテンと建築により一体感が生まれたと思います。

カーテンやロールスクリーンに対しては
気配を可視化するアイテムだと考えている。

風が入ってくる様子や光がゆらゆらする気配が生地というフィルターを通すことで可視化される。

そのような視点に立つと
必然的に選ぶ生地のテイスト(方向性)が見えてくる。
生地自体にフォーカスするのではなく、それを吊ることで建築にどういう効果を与えるか
涼しそうになるのか、やわらかくなるのか、静かになるのか、光を拡散させるのか・・・を想像する。

その効果を想像したならば、よりその効果を活かす吊り方を考える。
あくまでも生地はフィルターであり、吊ることで生まれる気配が大事。

■全面にカーテンを吊ることで廊下の印象をやわらかくした
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■床に落ちるやわらかい光:ゆらゆらする
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■風:目に見えないものを可視化する
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■全面に吊るので暑苦しくない涼しげな生地を選ぶ:ジャストカーテンオリジナル生地/少しグレーが入っています
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■カーペットとカーテン:共にリネンが入っている
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■コーナーに連続して取り付けして頂いた:部屋をやわらかくする。ドレープがきれい。
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■縁側には簾(竹材)のロールスクリーンを:ダークブラウンとし景色の邪魔にならないように
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■本物の材料で作られた簾:控えめに納める
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# by tsuji-chika | 2016-07-22 18:29 | 『有田の家3』

160705 影をまとう

和歌山市の家∥有田の家3∥上の家


この計画の難しかったところは、色の調和。
大きくわけると3種類の色が混じる。

1:木の色そのまま→新しく使ったスギやオークの色。着色せずそのままの色
2:既存の木の色→日に焼け、エイジングにより茶色に
3:玄(クロ)→大壁に変更した奥の部屋の既存柱や天井に使い印象をしめる

お施主さんとの打ち合わせでも
それらがチグハグに混じり合い収拾がつくものかと不安もあった。

施工側としても可能な限り
色の調子、艶を整え、一本ごとの柱、鴨居、建具の塗り分けを指定して施工して頂いた。

おそらく南側からの太陽光が部屋の隅々まではっきりと明るくうつしだす建築だと
嘘っぽく、薄っぺらい印象になったかもしれない。

以前、漆塗りの器や掛け軸や雛人形等の見え方について書いたが
(陰影礼賛http://tsujichika.exblog.jp/24333033/
影をまとうことで全体の調子が整っているのが写真を通してよくわかる。

古民家風に建てられた家はたくさんあるが
どうもうまくないものが多いのは、そこにあるべき影がないからで明るすぎるのではないだろうか。

■(左)玄(クロ):柿渋にベンガラを混ぜ黒に近い茶色を作った
■(右)四季折々:眼下につつじや紅葉が見える
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■(左)足元を明るく照らす
■(右)気配を重ねる
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■(左)recycle:良い物(建具)は可能な限り再利用する。記憶の継承
■(右)洗濯室:土足で利用できる。収納の扉は玄関に使っていた舞良戸
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# by tsuji-chika | 2016-07-05 04:51 | 『有田の家3』

160704 間の建築/竣工写真撮影

和歌山市の家∥有田の家3∥上の家

和歌山県は有田市で進めてまいりました築80年の旧家のリフォーム。
昨日、朝から竣工写真の撮影をさせて頂きました。

リビング・ダイニング・玄関等、機能・役割(室名)を持った室をつなぐ空白の場所、「間」。
土間や、ダイニングの前の前室、洗濯場をつなぐ通り庭、リビングとダイニングとの間の50cmの段差・・・。
新築では無駄ということで一蹴されてしまいそうな「間」。
この建築の魅力は、「間」が作りだす余裕にあるのだと言える。

また、六十谷の家http://www.tsuji-chika.com/works/workmus/musframe.htmlと同じように
仏間が南側に配されている為、北側に配されたリビングやダイニングスペース。
学生の設計課題で同じような間取りを描いたら、教官から「暗い!」ということで一蹴されそうな間取り。
しかし、結果生まれてきた空間を見ると説得力を持って成立しているように思う。

現場を通じて、リフォームの醍醐味というのは
前提となる与条件がひっくりかえるところにあるのではないかと考えていた。
何よりもお施主さんも受け入れやすいその場限りの与条件を見つけ出し、磨き上げることが共感を生むように思う。
結果、建て替えなくて良かったと感じてもらえるのは
その場だからこそ成立し得た何かを見つけ出すことに尽きるのではないか。そこがおもしろい。

■はじめて訪れた時北庭の緑が印象的だった
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■南側の玄関までを見通す
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■リビングからダイニングを見下ろす
■照明により重心を下げる
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■北の部屋:少しの腰壁が宝泉院を思い出させる
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■わくわくするカット
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■北の間の床を少し上げ部屋としての輪郭を浮き出させた
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■何も無いことが清清しい
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■透ける気配
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■影が奥行きをつくる
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# by tsuji-chika | 2016-07-04 06:11 | 『有田の家3』