230126 144,374

2008年3月26日に初投稿したこのblog
これがexiciteblogでの最終投稿となり明日からは新しいHPに移行させて頂きます。

144,374とういうのは全期間訪問者数となります。
15年に渡り細々と続けてきたこの投稿をご愛読頂きありがとうございました。

当初は方針を決めずスタートした為、右に行くのか左に行くのか手探りの状態で
そもそも、続けられるかと不安もありましたが
少しずつ、日常でお会いする皆さま、新たに出会うお施主様から感想を頂けるようになって
それが、継続していくモチベーションにさせて頂くことができました。
感想頂いた際のリアクションはクールに装っていますが、内心とても喜んでおります(笑)。

また、ひとつひとつは小さな投稿・内容ではございますが
コツコツ続けていくことで全体で何らかの意味を持つようになっているのではと
考えられるようになってきました。

最近は『残しておきたいことを書く』をテーマに投稿するよう心掛けていて
長文になる傾向はございますが引き続き付かず離れずご愛読頂ければ幸いです。

それではexciteblogでの投稿は終了とさせて頂きます。
長期間にわたりありがとうございました。
続きは新しいHPにてよろしくお願い致します。

kenoba
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# by tsuji-chika | 2023-01-26 20:02 | Trackback | Comments(0)

230124 木の市場

平田さんにお声掛け頂き昨年末に大阪の材木市に連れて行って頂いた。

スギやヒノキといったいわゆる柱と梁に使うような構造材を扱う市ではなく
欅、ウォールナット、チーク、タモ、ナラといった銘木とよばれる木がずらりと並ぶ。
セリに参加する人(業者)は黄色の帽子をかぶり、
札の貼られた木の前に移動しながら一本ずつ競り合っていく。

横で見ているといったいいくらで落札されたかはよくわからないのですが
落札されるものや相手にされないものまで様々で見ているだけでも楽しめる。

今まではチークと図面に描いたとすると
建具屋さんや家具屋さんなりがチークをどこからか入手してそれで製作してくれていた。
そのドコカラの大元がココカラでその大元を体感できたことはとてもいい経験となりました。

よく、今はチークがないんですよねぇーとか、ラワンがもう取れないとかそういった話を
聞くのですが図面に描くだけだとそれを体感することはできない。
漠然と様々な木が流通していると思っていて、
探せば何でもあるだろうとぐらいしか考えていなかった。

しかし、大元を見ると思っていたよりは樹種も少なく当たり前だが有限であるとことがわかる。
またこういった木はいつ使うかわかならないので、
買ったとしてもストックしておくしかなく
欲しい時に買ったとしても乾燥していなければ直ぐに使えなかったりする。
下手をすると数十年倉庫に眠っていて確か昔買ったのがあったようなという感じで
ようやく日の目を見たりするものもある。
つまり、日の目をみないものもたくさんあるわけで
投機的な意味合いもあるのだなぁ~と社会見学のようなレポートになりましたが
銘木を扱う難しさを体感した次第です。

■最後の写真の木(樫(かし))を買いました 
セリからもれて買い手がなかったようなのですが
野趣感じる木目が良い感じ ベンチにでも使おうかなと思っています
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kenoba
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# by tsuji-chika | 2023-01-24 08:29 | 大阪の風景 | Trackback | Comments(0)

230119 HPをつくるときにかんがえたこと

作業は大詰め
HP(ホームページ)を新たに更新する際にどんなHPにしようかと考える。

まず、最初に思ったのが迷子にならないこと。
ページ構成が複雑になってくると
ある特定のページに行く為に、色々なルートをたどっても行けるようにと考えてしまう。
ショートカットを作ったりリンクを設けたりと。
製作者側が良かれと思ってやったことも
見る側にとっては迷宮へ入ったようで今どこにいるのかがわからなくなる。
そのフワフワした感覚がストレスにつながり
あーメンドクサイとなる。
そういったことがないように、直観的に見たいものがみれるようにして頂いた。

簡単であること。
息子にipadを触らして、スラスラとページがめくれるか実験してみる。
英語が読めないというハプニングもあったけどまぁ何とか良い反応が聞けた。
ipadやスマホでは可能な限り上下のスライドとタップのみで閲覧できるようにして頂きました。
なので片手でストレスなく閲覧して頂けると思います。

オリジナルの写真とテキストとする。
商用の写真や代筆して頂くようなことはせずすべてオリジナルとした。
良くも悪くも自己責任として飾らない。

滞在、再訪して頂ける仕掛けをつくる。
トップページをphotoアルバムのスタイルとした。
数百枚の写真がランダムに表示されます。
下の写真のようにテーブルに置いて頂くと撮りおろしの写真を見て頂けます。
だから何なんだと言うのは置いといて、
定期的に写真を更新していきますので
コーヒータイムの5分間ボーっと眺めて頂ければ本望です。
また、レジ横に置いて頂ける方、大歓迎です(笑)。

とまぁ、プロの技術力にサポート頂きながら細かな修正を重ねています。

■今月中には更新させて頂きます
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kenoba
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# by tsuji-chika | 2023-01-19 13:34 | ホームページ | Trackback | Comments(0)

230110 北欧を感じる

『有田の家4』

意図していないところで思わぬ結果(印象)を生むことがあります。

写真を撮らせて頂いた時に
何だか凄く北欧を感じるなぁ~と思った。

何がそうさせているのか紐解くと、
窓と壁の関係・バランスや、建具や枠の納まり、緑がチラチラ見える周辺環境
天井高さや、廊下がある、ガラスへの映り込み等々考えられ
飛騨高山にあるフィンユール邸を見学したと時の感覚に近いものを感じた。

再現性をもって意図的に計画できるよう
じっくり考察しておきたいと思います。

■寝室の床材がヒノキですが和風ぽさを全く感じない 可能性を感じます
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# by tsuji-chika | 2023-01-10 10:44 | 『有田の家4』 | Trackback | Comments(0)

230106 あけましておめでとうございます

2008年に開業をして15年目を迎える今年。

昨年からHPのリニューアル作業を行っていて
改めて仕事を俯瞰して見る良い機会になっています。
(こういう機会はなかなかないと思います)

良い機会ですので少し整理をしておきます。

□中庸(ちゅうよう)なデザイン
https://tsujichika.exblog.jp/24988976/
https://tsujichika.exblog.jp/30650960/
https://tsujichika.exblog.jp/29491723/
https://tsujichika.exblog.jp/26985677/
https://tsujichika.exblog.jp/26742037/
https://tsujichika.exblog.jp/26724423/
https://tsujichika.exblog.jp/25710179/
https://tsujichika.exblog.jp/25667329/
https://tsujichika.exblog.jp/21640529/

繰り返し同じようなことを言っているのですが、
それを一言でお施主さんから言い表して頂いた言葉。
そもそもの出発点が学生の頃、数多く見た建築にあって
その経験から奇をてらう建築・デザインではなくて本質的な部分を考えていきたいというのがあります。
最近ではそれを、『五感』で感じるということを通じて考えていきたいと思っています。
SNSという『視覚』情報が氾濫する中で
建築の持つ役割は『残り四感』の扱い方が重要になると感じています。

□a little better(少し良くなる)
リフォームで考えるとわかりやすいのですが
何かを創造しようとした時、劇的にという発想でスタートしてしまいがちです。
しかし、a little better(少し良くなる)という気持ちで計画を考えていくと
現状の問題点の整理(物が多いので捨てたい、クロスが古ぼけてきた)だけであったとしても
意味があると考えられます。
つまり、些細なことに対して焦点があたるようになって
そこに意味を見出せるようになる。
結果が真っ白い壁になっただけというだけであったとしても納得ができる。
書道家や芸術家が真直ぐの線を引いただけで筆を置くというのはなかなか難しく
あれやこれやとコネクリまわしてしまう。
『視覚』情報だけに頼ってしまうと、
この真っ白い壁や真直ぐの線の意味には気付くことができない。
a little better(少し良くなる)という視点の積み重ねが
厚みのあるものになってくるのだと考えています。

□ご縁
新しいHPの整理をしていると個々の物件が独立してあるのではなく
それぞれがつながっていることに気付きます。
新宮の家三重の家
湊北町の家京都の家
上の家広川の家等々
どれか一つの物件が無かったとしたら続けてこられなかったと背筋が凍る思いをします。
お施主さんをはじめ、ご協力頂きました職方の皆さま
月並みではございますが忍耐強くお付き合い頂き本当にありがとうございます。

□役割
設計士に求められる役割というのが年々変わってきていると実感しています。
先導型から伴走型へと。
個人的な建築感だけで思考しているとそこで生まれるバリエーションには
限界があると思います。それでは遠くに行けない。
お施主さんや職方の皆様との対話によって、凝り固まった思考のタガが外れ新しい展開
を見ることができる。
そこに役割とニーズがあることを自覚しながらその展開を楽しむことができる。
そんな存在であれば良いなと思っています。

と、長々と書きましたが15年続けていると経験からくる実感というのがあって
新しいホームページのworksで振り返るとそういう考えが如実に表れるものだなぁ~と
感じている次第です。

本年もどうぞよろしくお願い致します。

:年末に写真を撮影させて頂きました
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kenoba
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# by tsuji-chika | 2023-01-06 11:21 | kenoba | Trackback | Comments(0)