081231 限界耐力計算vol.2

前回報告させて頂いた、耐震補強工事が竣工しました。

工事費が安くなる理由などを、
少しご紹介させて頂きたいと思います。
旧来の設計法での補強方法は、
『筋交いの入った壁』を増やせば良いですのですが、
『壁』をいくつも増やすということは、
間取りも大きく変わってしまい、床、壁、など内装の
仕上げも大きくやり直さなくてはならず、補強費以外
にも多額の費用が発生します。

加えて、伝統工法の家は、
壁が少なく建具で部屋を仕切るという、
日本の風土に基づく特徴がありますが、
壁を増やすということは、この良さを打ち消してしまいます。

『限界耐力計算法』による補強は、
仕口ダンパーという金物を取り付ける補強が大部分となり、
足らずの箇所に壁を設けるというのが補強手順となります。
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以上は1例ですが、
伝統工法でつくられた家の耐震補強の場合、
この新しい『限界耐力計算法』と呼ばれる手法が適しており、
結果、工事費も安く抑えられます。
東南海地震に備えた防災という観点だけでなく、
古い物を直して生かすという環境への配慮からも、
この計算方法が今後広がっていくことと思います。

写真は今回の補強工事に合わせて新たに設置した建具です。
古い物と新しい物が合わさって、より深みのある空間になったように思います。
b0129659_11385834.jpgb0129659_11461034.jpg
by tsuji-chika | 2008-12-31 11:46 | Trackback | Comments(0)
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