物と物がぶつかりあうところを現場では『取り合い』といいます。
『取り合い』が多いほど、寸法に逃げが無いほど施工するのが難しい。
ひとつ間違えると、納まりがつかなくなるからです。
他の物件では、大工さんが枠の前で一日中考え込まれたという話を聞き、
『山中湖の家』では大工さんが寝れなくなったという話も耳に入ってきます。
それが無駄に難しいことであっては
何の為にこんな納まりをしているのかと怒られるのですが、
今のところ納まったものを見て良い経験をさせてもらったよと理解して頂いています。
設計する側としてもできるだけ職人さん達の意見を聞き
図面にはそのことをフィードバックさせて頂くようにしています。
設計者の自己満足でなく、
その納まりが本当にそこまでする価値のあるものか?
上手に選択できることがとても重要。
■吹抜上部の造作 勾配天井 柱 梁など四方色々な取り合いがある難しい作業

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