『湊の家』では、
地盤調査の結果砂地の地盤ということがわかっていたので
建物が自沈していかないように、地盤改良をする必要がありました。
今回採用されたのは、柱状(ちゅうじょう)改良という方式。
仮穴をあけたところに、コンクリートを流し込み地中に柱をつくって
建物の鉛直荷重を支えようという方式。
コンクリートの長さは、
あらかじめ地盤調査で想定していた固い層に届くまでとし今回は1.8mがその想定。
その層が薄く、穴をあけているときに固い層を突き抜けた場合を想定(万が一)して
3mに対応できるようコンクリートの量を手配しています。
地盤改良は特別な工程ではなく、
砂地盤が多く分布する和歌山市内では比較的通常の工程として行われています。
①運び込まれるセメント
②巨大なドリルで仮穴をあけています


③触ってみると砂浜の砂のような感触 地盤改良の必要性が理解できます
④先端のノズルを交換 ロボットのようでかっこいい 穴をあけながら先端からコンクリートがでるしかけ


⑤もぐらが掘った穴のよう 全部で34ヶ所
⑥カクハンさせながらコンクリートを充填 硬化するのをまてばコンクリート柱の完成

辻・近川建築設計事務所