前回調査から8ヶ月、その後の試験体②を確認してきました。
水が残りやすいところと乾きやすいところで
徐々に色の差が出始めているのがわかります。
特に、建具の板どうしの突き付けのところ。グレー色に変色してきています。
それと板塀部分の板を支える横桟。
構造上どうしても水の受け口になってしまうので
横桟の上部分とその周辺が少し変色しはじめています。
当然ですが自然材なので板材間で変化に差がみられ、
変色が早いものと遅いものの差が表れています。
ここまで書いてきて、
前回の写真とあらためて比較すると、
白身の部分が変色しているのがよくわかります。
一般的に赤身材は強いと言われていますが、
この結果はそれを実証したものとなっています。
最後に、ステンレス製の釘を使って板をとめていましたが、
こちらは雨垂れのあとがありませんでした。
今後も追跡調査を行います。次回は半年後を予定です。

辻・近川建築設計事務所∥和歌山∥海南