大野中の家3∥湊の家 ∥赤坂台の家∥
T∥House K
赤坂台の家ではこの『斜めの壁』がすべてです。
和風の建築的要素で斜めというのはあまり見ることはありません。
水平・垂直が基本。
この建物が少しハレの舞台として演出されているのも
普段あまり見ることのないこの『斜めの壁』が動きをもたらしているから。
機能的にも、室内からは
障子の戸袋を兼ね
灯りを置くことで気配を感じさせる良いたまりとなっています。
MDFの建具の向こうは玄関。
広くはない玄関ですが『斜めの壁』によって
三角のスペースが生まれ壷を置いて頂くようなゆとりが生まれています。
ひとつの斜めの線がすべてを解決するそれを実感できた設計でした。
明日は竣工写真を撮影します。
辻・近川建築設計事務所∥和歌山∥海南