玄関へのアプローチ、洗い出し仕上げ。
モルタルと石を混ぜた材料を一旦平滑に塗り
文字通り表面を洗う(水を高圧噴霧)ことでモルタルが削られて石が表面に浮き出てきます。
その後モルタルの灰汁(アク)をとるために薄めた塩酸で表面を磨くと完成。
こういった仕事は左官(さかん)屋さんの仕事。
今回は袖の立ち上がりも連続して塗り上げ
角をたてて頂いたのでとても難しい仕事に。
左官屋さんの仕事は通常「面」ごとに縁を切って行うので
立ち上がりと平場を同時に仕上げることは難しく手間を食います。
こちらの角の処理の仕方は
ボーダー(縁)をまわして角を補強していますが端部は
立ち上がりと平場を連続させているので息苦しくない表現に。
■端部の処理に執着するのはその結果によって印象がガラッと変わってしまうから
■アプローチによって処理の仕方を変えていきます
辻・近川建築設計事務所∥和歌山∥海南