豊田市美術館への本来の目的は同じ敷地内にある童子苑を見ること。
学生時代にも訪れたことがあり
記憶にはこちらの建物の方が強く残っていた。
ほとんど知られていないがこの建物も同じ谷口吉生氏の設計。
美術館とは違う趣で一見同じ建築家の作品とは思えないのですが
端整なフォルム、素材の選択、部材断面の細さなど共通項としてナルホドと思わせてくれます。
今でこそ建築家の仕事も細分化され、ビル、店舗、病院、住宅・・・とそれぞれに専門化される
ようになってきましたが、本来はそういうタテワリを自由に横断する職業であったように思います。
それを可能にするのは個人が持っている強い美意識。この建物はそれを教えてくれます。
■豊田市美術館を訪れた人は忘れずここも見学してください お茶が頂けます(有料)
■軒先で地面から約2,160mm 寸法のひとつひとつが丁寧に決定されています


辻・近川建築設計事務所∥和歌山∥海南