今年のゴールデンウィーク、友人の結婚式に招待頂きホテルオークラに。
ホテルオークラと言えばこのロビーがとても有名。
故谷口吉郎氏設計のホテル(1962)、先日紹介させて頂いた
谷口吉生氏の父親。
和をモダンに解釈しながらの装飾・居心地の良さ・それを作るスケール感は
ロビーとして求められる要素を高次元で実現しており
国際的なホテルとして日本を代表するロビーだと思います。
注目は2枚目の写真。
写真はエントランスから入ってロビー方向を撮影。
障子を組み込んだ光る壁を背景にソファに座る人がシルエット(影)として浮かびあがるように
計画されています。
この効果によりロビーに座る人は明るくて見えすぎることによる監視されているような印象から開放され
ゆったりと時間を過ごすことができるようになっています。
また逆に遅れてくる人に対しては光を正面から受けるようになるので(一枚目の写真)
待つ側としては見落とすことなく安心して待つことができます。
装飾だけではない機能的側面から解釈していくことで色々なことが見えてきます。
■東京に行った際は是非 ホテルオークラのスタッフもとても親切付かず離れずゆっくりと見学させて頂けます
■詳しくは
日本の建築空間にて 建築家西沢大良氏が解説を書いています
辻・近川建築設計事務所∥和歌山∥海南