110224 その現場であれば

「七山の家」

図面には木の等級を図示するものです。
等級とは無節>上小節>小節>特一等と“節(ふし)”の多少、大小にて区分されています。
値段と意匠のバランスによってその等級を調整しながら設計意図を伝えていきます。

設計側としては無節で施工したいけれど
それを書いてしまうと見積る側(工務店さん)は構えてしまい値段が高くなる。
微妙なニュアンスで上小節、小節と書き
あわよくば安い金額で節の少ないものが入るのを願っていたりもします。

「七山の家」の施工は大野中の家2からお世話になっているテラマエ建設さん。材木屋さんも同じ方。
他の現場に比べて使う木材が多く「あーその現場ならこれ持って行きなさい」と
腰壁に張って頂いたのは無節にしか見えない上小節(笑)。
2階に上がった時に真正面に見える腰壁になる為、今回の配慮はとてもうれしい限り。
ありがとうございました。

■光に照らされ越し壁がフヮッと浮かびあがっています
110224 その現場であれば_b0129659_8271669.jpg

辻・近川建築設計事務所∥和歌山∥海南

by tsuji-chika | 2011-02-24 08:48 | 『七山の家』 | Trackback | Comments(0)
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