限られた材料、限られた工法で知恵と工夫をもって建物をつくる。
昔の建物を見ていて思うのはまさしくそのことで
流通、材料が限定されていたからこそ
現場でなんとか知恵を出して物を作ってた。
現場の裁量が大きかったからこそ、その土地にあった豊かさが生まれていったと思う。
管理が徹底されている今において
サッシの取り付け方ひとつにしてもメーカーによりコントロールされている。
現場ではそれに従っていればトラブルを回避できる。
一方で現場での裁量がどんとんと小さくなり
考えること知恵を出す必要がなくなっているのが今。
変わったことをしようとすると大騒動に・・・。
一長一短ありますが
設計事務所としては、何でもかんでも新しい材料を使うのではなく
ありふれた材料・設備で魅力あるものを創造することを自覚しておかなければならないと思います。
■道沿いにあった木造住宅 戸袋により立面に凸凹のアクセントがついています
辻・近川建築設計事務所