愛知県は長久手まで少し足を延ばし愛知県立芸術大学へ。
1966年に開学し、建築家/故吉村順三により設計された大学として有名。
建物の老朽化に伴う立替計画に対し、保存運動が行われています。
インターネットを通して得られる情報だけだと
吉村順三が手掛けた開学時の建物がいつまで残っているのかはっきりと
しなかったので行ける時に行っておこうと・・・。
写真は講義棟。
コンクリートのボリュームがピロティーで持ち上げられる姿
水平方向に連続する格子(プリーズソレイユ)はコルビジェを彷彿とさせますが
実際に見てみると、チャンディガール(インド)の庁舎で見たような重量感のある印象は全くなく
その辺の軽やかさ、寸法の押さえ所はまさしく吉村順三。
似たような建築ボキャブラリーを用いても
作る人の個性が滲みでるものなんだと改めて感じることができます。
■壁画はメキシコ国立自治大学を彷彿とさせますが緩やかなボールト屋根はやはり吉村順三
辻・近川建築設計事務所