一眼レフカメラのアスペクト比(長辺と短辺の比)は3:2。
写真を意識して撮るようになってからこのタテとヨコの比について考えることが多くなった。
意識するしないに関わらず
普段目にする写真は4:3や3:2、あるいは1:1の比がほとんどで
ライカやフルハイビジョンTVのように16:9といったものを加えて
だいたいの写真がこの比で表現されている。
見慣れた比ということは、人間が違和感無く受け入れられるとも言える。
建築に置き換えてみると落ち着くであったり、安定感であったりするものは
このアスペクト比がとても重要ではないかと思っている。
さて本題・・・。
昨日紹介した吉村順三設計の講義棟の中階廊下。
廊下巾3,200mm、天井高さが2,230mmとほぼ3:2の比率。
添付している写真の比率が同じく3:2なのでものすごく安定した構図になっているのが分かると思います。
当時意識してこのような比が用いられていたかはわかりませんが
良い建物には必ずこういった隠れた比率が存在しています。
辻・近川建築設計事務所