オークションでポチっと新しいレンズを・・・。
名前はズマールといい、シリアルナンバーからすると1938年(74前)のレンズ。
一般で流通している価格より半値以下の価格で買えたのだからデフレも捨てたものではない。
何故古いレンズを?
前にも書いたように
http://tsujichika.exblog.jp/16437056/
最新のカメラやレンズは解像度(顔のしわひとつひとつまで描写する度合い)を
追求するように設計されている。
そんなに世の中すべての物をしっかり見る必要も無いのだから
解像度で最先端を競うのはプロにお任せして
レンズのクセや味を感じる方がスローな気がして写真を楽しめる。
古いレンズそしてライカ。
74年も前の物が今も現役で使える道具はあるだろうか?
真鍮にメッキが施された当時のレンズは
小さいながらも工芸品としての魅力をプンプンさせ持てばズシリと重い。
ただ写れば良いというのであれば
現代のレンズのようにプラスチックを多様しコストを抑えれば良い。
物体としての魅力が74年もの間
何人の人を弾きつけ大事にされてきたのだろう。
年月を重ねる物づくりの本質はここにあると思う。大事にしなければ・・・。
辻・近川建築設計事務所