引渡しをさせて頂きましたクライアント宅にお伺いさせて頂いた折
引越し祝いで頂いたという紀州塗り(黒江塗り)の器を見せて頂いた。
漆といえば赤か黒のイメージしか持っていなかったので
この器を見せて頂いた時はとても驚いた。
白ではない象牙色に近いなんとも言えない深い色味。
下地に金色を用いその上に漆を塗り重ねることではじめて生まれるもので
工業製品のように単色をきれいに塗りましたというような物とは深みが違う。
また表面をペーパーでこすることで下地の金を浮かびあがらせ
模様としているところなどは漆塗りという技法ならではのもの。
さらに驚きはこれを作っている会社がすぐ近所(笑)。
灯台下暗し、一度お伺いさせて頂いて色々と商品を見せて頂こうと思います。
■漆塗りのイメージが変わりました

辻・近川建築設計事務所