『有田の家2』
仏間用の床柱。
わざわざ奈良(吉野)から運んで頂きました。
左からサビ丸太(ヒノキ)、赤松、コブシ。
サビ丸太(ヒノキ)は、
6月に伐採を行い
そのまま山に放置して表面にサビをまとわす処理をしたもの。
スギではこのようサビは付かないらしいです。
表面のサビを見てこれは良い風合いだと、はじめて床柱に使った人の感性はすごい。
赤松は、表面をなでるとはじめのうちは
樹皮がポロポロ落ちる(一定のところで止まる)と言われていましたが
ほとんど気にする必要はなさそうです。
コブシは木肌が好みですが
銘木屋さんが言うには中が痩せてしまうと
皮が浮いてしまうリスクがあるので後の補修ができないとのこと。
また樹皮が厚いので背割りを入れると皮がむけてしまう為
背割りをいれられず表面に割れが入るリスクもあるとのこと。
リスクをわかって頂ければ良いがあまりお勧めはしませんと・・・。
と三者三様の個性を持っています。
好みの問題もあるので
クライアントと相談させて頂いてどうするか決定したいと思います。
辻・近川建築設計事務所