「湊北町の家」
和歌山市内に建つ、「湊北町(みなときたまち)の家」。
和歌山では珍しい、準防火地域に指定されている為
開口部にも通常の窓よりも高い防火性能が求められる。
「延焼のおそれのある部分」という聞きなれない言葉。
建築基準法の法律用語で
1階では敷地境界より3m以下
2階では敷地境界より5m以下の範囲内で
外壁、軒裏、開口部の厳しい防火性能の制約を受ける。
木製建具を使用する場合
メーカーが出している既製品の木製建具では対応できるのですが
価格、サイズ、納まりの自由度の点で採用が難しい。
さて、今回の計画でいうと
写真中央の凹んだ所では「延焼のおそれのある部分」の制約が外れるので
いつも通りの木製建具を使用できる。
ここしかないピンポイントで採用された木製建具。
さてさてどういう効果を生み出すか期待が膨らみます。
■見えない法律の壁をどう解いていくか
辻・近川建築設計事務所