140326 失ったもの

小さいころのアルバムを開くと
フィルムで撮影された写真の豊かな質感に驚かされる。
デジタル写真に慣れ親しんだ目にはとても新鮮で
デジタル化によって便利になったものの
失ったものの大きさを改めて痛感させられる。

フィルムの階調性、粒状性、アナログ感を大事にしたいと思い
プライベートの写真はできる限りフィルムで撮影するようにしている。

さて、フィルムをプリントする際に大きな壁となるのは
現在ほとんどのカメラ店ではデジタルプリントになるということ。
一旦現像したフィルムをスキャンしてデジタル変換した上でプリントしている。
プリントする際にオペレーターの手によって
味のない、あたりさわりの無い画像に編集されてしまうのでフィルムの
本当の良さが伝わってこない。
結局はデジタルに変換されているということなので
ただ、面倒くさいことをしているだけとどうしても空しさが積もる。

そういった人の為に
昔ながらのレンズでプリント(デジタルが普及する前はどのカメラ屋さんもそうだった)する
アナログ銀塩プリントに対応してくれるカメラ店もあるのですが風前の灯火。
今ではわざわざ東京のカメラ屋さんにフィルムを送り現像・プリントをお願いしている。
枚数を撮るわけではないのでなんとかやっていけるのですがお金と根気がいる。

ここで書きたかったのは
便利になることですべてが良くなったように思いがちなのですが
それにより失ったものもたくさんあるということ。
回顧礼賛になるつもりはないですが
失ったものに意識を向け、大事にすることで新たなニーズにつながるのではないか。

小さな設計事務所の存在意義というのは
実はそういうところにあって
巨大な組織によって、時代の流れによって取りこぼされたものを
フォローできるかがとても重要で、同じ波に乗り勝負をすることではないと思っている。

■時代の流れ・変化によって新たなニーズ(少数派ですが・・・)が生まれる
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辻・近川建築設計事務所が関らせて頂きました物件について
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実際に体感して頂くことでたくさんの発見をして頂けると思います
辻・近川建築設計事務所
by tsuji-chika | 2014-03-26 11:28 | 道具 | Trackback | Comments(0)
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