『サービス付き高齢者向け住宅+デイサービス和が家』
大きな建物になると建築基準法や消防法の規定が係ってくる為
一般的な住宅には付けられることのない設備が必要になります。
スプリンクラー、非常灯、避難誘導灯、火災警報器、排煙窓...etc。
不特定多数の人が利用する施設にとって万が一の備えとしてこれら設備はとても有効に機能し
管理者側、入居を決断される親族にとっても万全の備えは安心材料になる。
一方で、このような一般の住宅には無い設備が住宅らしい雰囲気を壊してしまい
いかにも施設らしい雰囲気を作ってしまっているところもある。
特に
排煙窓なんかは良い例で
中廊下型の間取りの場合、避難経路となる廊下に排煙窓を設ける必要がある為
ものすごく天井を高くとる。見上げると5m程の天井高さを超える事例も多く
広々と開放的な雰囲気という大義名分のもと、そのような天井高がまかり通る。
入居者にとっては施設ではなく住宅という考えを前提にした場合
設計者としてはこの天井高さに違和感を持たなければいけない。
親族や、そこで働く者にとっては一時のこと
施設であっても良いのかもしれませんが、入居者にとってはそこが住宅であるべきだと思う。
施設たらしめるもの、住宅らしいもの
きちんと整理して設計をする必要があると思う。
■中廊下の排煙窓を筒状にして処理 天井は吹き抜けとせず普通に張ります

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