昨日の株式会社キタニの敷地内に
デンマークの建築家・家具デザイナーであるフィン・ユールの自邸が再現されている。
本国の建築家監修のもとであるので
その再現性はデンマークに行かずしてもおおよその雰囲気を体験させて頂ける。
地下室がない、寝室棟が増築前のオリジナルであること、屋根に雪留め金物が付いている
格子戸の蝶番が2点吊りである為垂れ下がりがおこり本国では格子戸が取り外されている
などの違いはあるようです。
さて、目の前には住宅建築の名作と言われるフィンユール邸がある。
長男の「なんか幼稚園みたい」と言うひとりごとを無視しながら、冷静に外観を見る。
1941頃(昭和16年)の建築なので70年以上も前のデザイン。
レンガ積みに漆喰塗り。(当時、外壁の種類により税金が課せられており
外壁を隠す為にこのような仕様が一般的だったようです)
解説によると、フィンユールは理想とする内部空間を先にイメージし
それに対応する外観を考えたとある。
パッと見ると素っ気無い外観も思考の発生理由を想像すると納得できる。
非常に少ない手数(デザインの要素)で外観が作られているのが印象的。
窓の配置、壁の凹凸、カラーリング、煙突、照明、床下の通気口により単調さを
打ち消し丁寧にバランスをとっているのが見れば見るほどよくわかる。
ぐるりと回りどの角度からも様になる建築と考えると
「そうか!家具と同じなんだ!」と妙に納得。
■床下通気口のピッチが小気味いい
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