同じ家具職人である、リートフェルトのシュレッダー邸(世界遺産/オランダ)を見たときは
なんだか忍者屋敷みたいで落ち着かないなぁ~と感じた。
同じような職歴の人が建てる家とあらば
色々なところでカラクリが登場するのかと想像していましたが
些細な仕掛けはあるものの
それは人を驚かせるものではなく生活の質(quality)を向上させる為に作られている。
天井の色の違いで反射する光の質を変え部屋の雰囲気に合わせていたり
棚の黄金比分割や
ドア枠(4枚目写真)の形状を内側にカットすることで額縁効果を高めたり
お風呂を出たら少し湯冷ましするベンチがあったり、
ダイニングの窓際にあるラジエターの上の棚に切抜きを設け
銅板プレートを置きスープが冷めないように暖められる工夫があったり
電気スイッチやコンセントの高さを場所ごとに変えてあったりと
おそらくこれら仕掛けは
ぼぉっ~と歩いていると気づかない程些細なことで
しかし、確実に空間の質、生活の質を向上させる大事なもの。
住宅の勝負所はこういう些細な仕掛けにあり
あくまでもさりげなくというのが真髄にあるのではないかと思う。
■だらしないプロポーションが一切ない




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