和歌山市の家∥有田の家3
∥上の家
コルビジェが桂離宮をみたとき、「線が多すぎる」と言ったのは有名な話。
真壁の柱・梁、障子の桟、畳の縁、竿縁天井、木目、
装飾が無い代わりに部材が交じりあうところに無数の線が存在する。
大壁の文化から来た西洋人の感想としておもしろい視点だと思う。
一般的に言われる和風と、モダンの境界線もここにあるのではと思っていて
和風により過ぎない方法として線を消していく、整理するというのがひとつの手法になる。
いざ、線を消していくとき
純粋な真壁を相手にすると端部の納まりが非常に難しい。
壁が柱より外側に出てくるので部屋と部屋の境界で破綻することになる。
(※真壁のリフォームを設計した人が皆経験する問題)
丁寧に線を読み解くと鴨居より上、いわゆる垂れ壁の部分を大壁にし
鴨居より下を真壁のままにするとうまくいきそうだと見えてきた。


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