『新宮の家』
住宅建築の名作『
白の家/篠原一男』。
その図面を眺めていると、小屋裏に妙な天窓がある(小屋裏の為にわざわざ天窓を設けないのに・・・)。
その窓から入った光が照らすのは天井付近に設けられた障子。
居間から見ると、その障子の背面から光があたることで
ほのかに光が透過する。
透けるものを用いるときはその背面に気を配りたい。
その先に光が無ければ、暗闇を室内に透過することになるからだ。
新宮の家では
もともとの家に使われていたガラスの一部を再利用した。
今では珍しい、独特のモアレを生む表現が面白い。
■玄関から食卓に入る扉:キッチンカウンターに落ちた光がキラキラしている

■居間から奥のプライベート空間への扉:背面には天窓を設け居間に明るさを透過する

■古いアイテムは、ノスタルジックではなくモダンに扱う
辻健二郎建築設計事務所Instagram