『新宮の家』
床材として数ある樹種の中で
ヒノキのように、『香り』が特徴となる木はほとんど無い。
ある空間に入った時、五感の中で一番始めに感じるのは嗅覚。
家具屋さんなどで良い香りのディフューザーを置くのは
緊張感をやわらげリラックスさせる効果を期待して。
スターバックスの最大の広告はあのコーヒーの香りだと言える。
新宮への道中、人気の無い道の駅の便所に立ち寄る。
ひとつは、無味なタイルで仕上がった空間。
ひとつは、壁にヒノキが使われている空間。
前者は何か汚いところは無いかと神経質な感じが漂い
後者はとにかくゆっくりとできる。
香りが人の感覚に与える影響はすごく大きい。
片道、3hの道中で得た教訓(笑)。
辻健二郎建築設計事務所
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