4月に屋号を変更(
https://tsujichika.exblog.jp/28221426/)させて頂き
10年の節目を越えて新たなスタートを切った、2018年。
年初は京都に通い、春から夏にかけては新宮へと車を走らせ
小さな車(
https://tsujichika.exblog.jp/28415411/)の中でずいぶんと長い時間を過ごした。
そんな時間の中でグルグルと思考を巡らせ色々なことを考え続けた。
■『中庸なデザイン
https://tsujichika.exblog.jp/24988976/』
お施主さんから頂いた評価ですっかり気に入って今では一番大事にしている言葉。
和風や、洋風といったスタイルで建築を捉えるのではなく、
時間の変化に耐えうる建築を発想の中心に据えている。
奇抜なデザインや思いつきはその一瞬でしか生きられず、
時間の試練(
https://tsujichika.exblog.jp/28233088/)に耐えられないもには魅力を感じない。
そう考えていたからこそ、
『中庸なデザイン』という言葉は僕の名刺代わりとして宝物にしていきたい。
■『テーラー(仕立て屋)としての建築家像』
お施主さんになって頂く方には、
色々な設計事務所、工務店さん、ハウスメーカー様を転々とされた方が少なくない。
『何が良いかわからなくなってしまって』という言葉を何度と聞いた。
共通するのは、提案されるライフスタイルに自分の生活像がマッチしない、違和感を覚えてということ。
『売り手』→『買い手』という一方通行の提案に拒否反応が生まれているのだと思う。
それは仕方のないことで、ある一定のサイクルで商品として家を売っていく為には
『売り手』が先にライフスタイルを提案しそれに見合った『買い手』を探す方がはるかに効率が良いからだ。
テーラー(仕立て屋)としての(
https://tsujichika.exblog.jp/26862752/)スタンス。
お客さんの体を採寸し、どういう用途に使うか、生地はどうするか、ゆったりつくるのかタイトにするのか
予算は如何程か、テーラーの醍醐味としてはその服がお客さんに良く似合っているかどうか。
これを家作りに置き換えてみる。
小柄なおばあちゃんが一人で住むのに、天井高さが2m80cmもある大きな空間を提案するのは
ぶかぶかの服を着せるのと同じようなものだ。
建築家というのは何か突飛な服を作るように思われがちだが、
居そうで少ない、『テーラーのような建築家像』を大切にしていきたい。
■2019年
新たな地での計画が進んでおり、益々小さな車での時間が増えそうです。
少しずつではございますが良い建物をつくっていきたいと思います。引き続きご愛顧の程よろしくお願い致します。
それでは皆様良いお年を!
年初は7日からスタートします。
京都の家→
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新宮の家→
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日方の家→
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