どん兵衛が、“うどん”ではなく“どん兵衛”なように
スーパーカブが、“バイク”ではなく“カブ”なように
このmakitaは、“掃除機”でなく“makita”なのだ。
大きな掃除機を押し入れから持ち出し、カラカラと線を引っ張りコンセントにさして
ゴロゴロと引きづりながら掃除をする。そして掃除が終わればまた片付ける。
想像するだけで面倒くさい。だから、たまにしか掃除をしなくなり家の隅々にほこりが溜まってしまう。
どれだけ吸引力をあげようと、どれだけデザインを頑張ろうと
その面倒くささから解放されないかぎり根本的な解決にはならない。
makitaはそんな開発をあざわらうかのように進化して独自の存在感になっている。
写真のように、棚ノズルを付けることで
本棚に溜まった埃や、中に埃が入るとまずいPCやHDDの排気口、等々
小ささと相まって小気味よく埃を吸ってくれる。
薄々気付いていた埃溜まりの存在にも気軽にアクセスできる、この爽快感は無い。
後は、logoのデザインと色(グレーのマット希望)のバリエーションが増えればすごく良いのにと思う。
■きれい好きなのではなく、面倒くさいことが嫌い
辻健二郎建築設計事務所Instagram