『三重の家』
3x3.5間の総二階の部分に、差し掛け屋根が付く小さな家。
桁高さも通常の家に比べると一段低く、より小さく感じる。
その分中に入るとキュッと空間が引き締まり
親密感をより強く感じることができます。
蜜柑畑に囲われ2階からは遠くに太平洋が見える。
開けた自然環境である一方、
台風が近づくと雲行きがあやしくなるのが見え雨風の影響が強いことを想像できる。
『自然環境から守る』。
それがスタート時にイメージしたことで、この考えが端々に反映された計画となっています。
守るということについて物理的な側面と、心理的な側面両方からアプローチをしていて
先ほどの親密感というのは心理的な効果を期待してのこと。
徐々に空間が仕上がってくるとそのイメージを掴んで頂けるかと思います。
■手の届きそうな2階:差し掛けの屋根はまだ付いていない
■台風19号が近づく
■2階居間:梁下端で2110mm。水平の梁が等間隔に並び
そのリズムが太平洋の水平線に呼応する
辻健二郎建築設計事務所Instagram