『三重の家』
スギやヒノキと同じ樹種であっても
節が多くなるほど値段は安くなる。
市場では節が無い=良い木として扱われているから。
しかし、節があろうが無かろうが
暖かさや調湿性といった機能面でみるとその差はない。
今回、内部の仕上げは一部を除いてすべて木で仕上げる。
節の有り無しにこだわりを付けず木が持っている性質を期待して計画を進めている。
写真は玄関の式台(ヒノキ)。
材木屋さんは、どこに使われるのかを聞いてから材料を手配する。
「節ありでも大丈夫ですよ」と言っても大抵は無節でくる(笑)。
大工さんもしかり、お施主さんや、設計士がいくらそれで良いですよと言っても
彼らにも大事な感性があってそれを無下にはできない。
■毛布が掛けられ大事に保管されている式台
辻健二郎建築設計事務所Instagram