『三重の家』
現場を見ていると、家具を作っている感覚になることがある。
図面に描いておいて無責任だが、これは大変だなと思う。
一本の線はサッと引けるが現実にする為には、
材料を手配して、木の癖を読んで、刃 物を研いで、角度を調整して溝をつく必要がある。
設計と施工が分離していなくて
考える人と作る人が一緒の場合は余程自分に厳しい人でない限りこんな手間はかけないようになる。
そんな変わり映えしないと感じるならば誰だって楽をしたい。
言い換えると、設計・施工が分離しているからこそなしえる仕様だとも思う。
大事にしていることは、できた時に関わって頂いた人が納得して貰えるかどうか。
「あー面倒くさい」と言いながらもニコニコして作業をして頂ける姿に頭がさがる思いです。

辻健二郎建築設計事務所Instagram