『白浜の家』
地鎮祭あるあるとして
家の輪郭を示す地縄を見た時になんて家が小さいんだろうと感じてしまうこと。
実際立ち上がってみると想定通りになるのがわかっていても未だにそのように感じることがある。
外構計画・設計の難しさは同じようなことが言える。
同じ1m80cmでも部屋で見るのと外で見るのとでは感じ方が違うことが多々あり
数字だけ(図面)で計画を進める怖さがある。
大きさの感じ方は相対的なもので
砂漠の中で見る一軒家と、街中で見る一軒家は必ずしも同じ大きさに見えない。
また、建物や室内は基準の線が水平となる。
つまり視線が変化することはないのでその基準をもとに諸所の寸法を
決めていけばまとまりのある計画となる。
しかし外構となると基本的には水平は存在しないので見る角度、立つ位置によって
作ろうとしているものの大きさ、感じ方がドラマチックに変わる。
建物には建物の、外構には外構の感覚があり
扱うときには意識的にその感覚をチューニングしていないと大きなミスにつながる。
また、外構の場合その時々で環境が異なるので
現地で確認しながら作業を進めるのが何よりも大事になってきます。
■敷地内から見るか、外から見るか、夜はどうか、雨の日はどうか・・・



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