『白浜の家』
玄関の扱いひとつで家の印象がガラリと変わる。
雨に濡れにくいとか
ここが玄関(家の入口)ですよとわかるような位置、しつらえはもちろんのこと
外から内、内から外へと気持ちが切り替わる場所として
演出されているかなども玄関を考える上でとても重要な要素となる。
紀南の眩しい光が降り注ぐ外部から照度を落とした(暗くした)玄関に入る。
その光の変化に対して、瞳孔が開き、室内の明るさに目が慣れるまで少し時間がかかる。
このタイムラグは、気持ちの切り替えを意味する。
ドア一枚で内と外をわけるのでなく、時間、感覚も操作することでより厚みをもった境界を作る。
室内から外にでるときはその逆。
キラキラと眩しい緑が目に入り、気持ちが昂る。
厚みがある境界(玄関)。
良い雰囲気に仕上がりました。



辻健二郎建築設計事務所Instagram