『大野中の家5』
玄関を少し広く計画した。
どの案件でも同じなのですが
打合せでは今お住まいの家にお伺いさせて頂きます。
そこで得られる情報というのはとても多くて
使われている家具、食器、書籍や全体の雰囲気・・・等々を肌感覚として掴む。
例えば、自転車をご自分で修理されたり、亀や熱帯魚を買われていたり
夏には蚊取線香をたかれていたり、テレビの大きさやテレビのボリュームとか
そういった細かなことがひっかかりとなって計画に反映されます。
計画のアプローチとしては
①敷地環境からくるもの
②予算・求められている規模(部屋数など)
③打合せさせて頂く中で得られるお施主さん固有の情報
おおまかにこの3点をもとに形を作っている。
つまり、設計士の役割というのはその項目をどうまとめて形に落としていくか
というところにあると思っていて、特に③については建物の個性につながってくるので
とても大事なことだと考えています。
■玄関入ると正面に大きな窓がありその向こうにはサルスベリが見えます。

辻健二郎建築設計事務所Instagram