『tke』
鉄骨造の中に木造を放り込んだ。
構造的には鉄骨部分からは完全に自立している。
計画は、平面を1820mmの1間グリッドで構成していき
梁や柱のサイズを統一することで整然とした印象が漂うようにした。
同じものの反復が、不整形な鉄骨造の平面に入ることで
存在感と意図を反映できると思ったからというのはそれっぽい理由ですが
本当のところは、何故そうしたかは忘れてしまった(笑)。
ただ、昔から
CUBEという映画が大好きで、一つのルールで空間をつくったとしても
これだけドキドキするものになるのかと当時(18の頃)、刷り込まれた感覚があって
学生時代に同じような計画を何度かしたのを思い出す。
いよいよこの場を借りて実現させて頂いている訳で
学生の頃見た映画がルーツになっているとするのも何だか面白いエピソード。
柱梁は表しとし、壁や天井は針葉樹合板+塗装で仕上げます。
1820mmのグリッドで割付されているので3x6版の合板が素直に入る。
規格化することで納まりが統一され
部材の無駄がなくなり工期短縮・コストメリットにもつながる。
事務所や倉庫の計画では、規格化が一つの手法となるのは真面目な話。
■どんな空間になるか仕上がりが楽しみです



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