『砂山の家』
丁度設計の仕事をはじめたころから、通気胴縁という考え方が出てきた。
外壁の仕上げと、防水シートの間につく胴縁の厚みを利用して
空気を通すというもの。
空気以外にも、サッシ廻りのコーキングが切れて水が入ったとしても
水がこの通気層を抜けて下に落ちる仕掛けになっている。
せいぜいその厚みは15mm程度のものなのですが
今回は大きく確保して北と東の外壁を外に持ち出している。
そうすることでサッシが外壁の内側に納まることになり
ヨーロッパにみられる組積造の窓廻りの雰囲気が漂うようになる。
効果は如何ほどか。仕上がりが楽しみです。
※雨仕舞を万全に、そして懐が深いので虫対策も丁寧にする必要があります。

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