『砂山の家』
建築史家・建築家/
藤森照信さんが何かの文章で
設計したある建物の足場が外れた時、土地との馴染みが悪いことに気付き
外壁と地面との間にある基礎を土を盛って隠したと書いていた。
建物には基礎が必要だが
それが外観を地面/基礎/外壁とそれぞれに分割してしまう。
建物が、地面からスッと立ち上がれば地に足が付いた印象になるが
基礎が間に入ることでその連続性が断たれる。
木造の場合、床下の通気(基礎断熱にすれば別だが)が必要になるので
通気口(スリット)は塞ぎたくない。
外壁の出幅に対して
基礎幅を調整して作っておくことで今回のような納まりにした。
■基礎の仕上げは外壁の吹き付けをそのまま吹いている
kenoba辻健二郎建築設計事務所Instagram