旧R邸の黄色い壁を見た時
何かで読んだ宮脇さんのエピソードを思い出した。
ある打合せの時に、必ず黄色の物を身に着けて臨んだ。
ネクタイ、チーフ、万年筆やジャケット等々。
ある色(外壁か玄関ドアだったと思います)を決めるタイミング
(それまでの打合せは白黒の資料のみ)で
「それでは色はどうしましょう?」と宮脇さんがお施主さんに問うと
「え!?、黄色じゃないんですか」と答えたという。
いつもそのようにしていたわけではないと思いますが
いきなり黄色を提案するとなかなか採用されにくいので
最初の打合せから布石を打っていたという
このエピソードはとてもユーモアがあって勉強にもなる。
似たような話で打合せの時には
宮脇さんの方がお施主さんよりも、良い椅子に座っていた(笑)というのもある。
さて、1982年竣工(築40年)という
時代背景もあると思うが
宮脇さんの他の作品を見ても積極的に色を用いている。
色が心理的に与える影響を考えて選んでいるとは思うのですが
寝室の扉に何故赤色なのか知るすべはなく、
書籍やメディアで言及されているのをご存じの方はご一報ください。
■薄暗い廊下ということもあって現地で見るとそれ程派手さを感じない
■ダイニングテーブルの照明
■3階子供部屋
kenoba辻健二郎建築設計事務所Instagram